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昨年末、2013年最後の「撃ち納めサバゲー」として千葉県のサバイバルゲーム場、「VISION」に行ってきました。2013年も一年、都内のド真ん中にサバイバルゲーム場「ASOBIBA」がオープンしたり女性メンバーが増えたりと色々ありました。
ココのところ室内戦が続いたし、年の最後にはやはり森林で、と言うことで、年末の締めにと思い、千葉「VISION」公式ホームページにて「撃ち納めサバゲー」と銘打っていたのを見つけたので「VISION」に行ってきました。
【関連:第48戦 元銀行の建物を利用した室内サバゲー場に突撃!】
今回、東京駅から高速バスアクシー号でおよそ一時間の場所にあるこのフィールドに来てみると、やはり寒い季節のせいか7000坪ある敷地も中央部分は隠れられる藪が少なくなっており、2012年正月に来たときよりバリケードを増やすなどの工夫が見られました。
普通、サバイバルゲームで使用する電動エアーガンの性能としては僕の場合、20mの距離でA4版コピー用紙に命中できるくらいの性能がありますがここのフィールドは30mくらいの距離で敵と出会うこともあり、バリケードはなるべく出会う距離を短くしようとの工夫です。
今回、年末の景気付けに訪れたVISIONというフィールド、一日の参加費は3000円、仕出し弁当代が500円。当日の参加人数はおよそ40人で、男女別のトイレや女子更衣室、浴室も備え、BB弾やカップラーメン、スナック菓子など軽食の販売もしております。
レンタルも一日あたりライフル型の電動ガンを2500円、顔や目を敵弾から守るフェイスマスクを500円、迷彩服の上下を千円で貸し出しています。
また冬場は電動ガン用バッテリーの容量が小さくなりがちで、時には充電が必要になることもありますが、ここでは無料で充電もしてくれます。
それに加え、運営では参加者の体を温めようとこう言ったコーンスープや大判焼きの無料支給サービスも。
暖かいご配慮です。
やはり年末サバゲーってことで、勝敗度外視で目立つキティちゃん帽子も。
今回の年末サバゲー、何となく年末らしさ、特別な華やかさに欠けるな~、なんて思っていたら、
来ていた高校生の方々がやってくれました。本来なら引き金を引いている間連続して撃てる連発銃を全員が持っている現代の戦闘では全員で一度に前進するのは不利。本当は一部が止まって射撃し、敵の動きを止めている間にもう一方の見方が前進、という、見方の支援射撃を得ながら前進するのが基本なのですが、ドンドン撃ってみんなで盛り上がろう!ということで、負けることを承知で束になってバンザイ突撃、その場を盛り上げてくれました。
バンザイ突撃宣言をしてくれたのは敵方の高校生集団。
ここ、千葉県では東京都条例と違ってエアーガンを有害玩具として指定しておらず、高校生がサバゲーをやっても違法ではありません。
こちらの見方は30代、40代の中年メンバーのみだったので
僕「集団で束になって突撃してくると言うことは、きっと開けた平坦な地形を選ぶでしょうね。」
見方メンバーの方「いや、高校生の若者にとっては多少の起伏は問題にならないし、彼らにとってはここのフィールドは全部平坦ですから、どこから来るやら・・・」
しかし、今回の突撃、大回りして藪の茂っているところや起伏のある地形は選ばず、大広間のようになったまっ平らな場所を堂々と突撃してくれ、おかげで迫力ある突撃シーンが撮れました。
このゲームは15分の間は双方とも自分のフラッグに戻ってくれば無限に復活が可能で、時間が過ぎた後に復活回数の少ない方が勝ち、というルールでした。
突撃した側はもちろん、惨敗でしたがみなさん、勝敗より純粋に撃ち合いを楽しんでいる様子。サバイバルゲームのプレーヤーには勝敗にこだわりすぎるあまり弾が当たっても当たってないフリしてゲームを続行する、いわゆるゾンビ行為に及ぶ方もいますが、今回の高校生たちはプレーする事自体を目的とする、本当に競技そのものを楽しむサバイバルゲームを発展させてくれるでしょう。
今回の年末最終サバゲー、男所帯のわりと普通のサバゲーになってしまいましたが、来ていた高校生の若手メンバーが雰囲気を盛り上げてくれました。みんなこの世界を本当に競技を楽しむスポーツとしてもり立てようと言う気持ちを大いに持っているようです。彼らならエアーガンをイジメの道具に使用しないでしょう。少なくとも彼らにとっては有害玩具ではありません。サバイバルゲームの将来はますます明るいでしょう。
▼千葉県VISION
http://www.sgf-vision.jp/
(取材:鉄砲蔵)