2019年8月に始まったイギリス空軍のフライトディスプレイチーム、レッドアローズの北アメリカツアー。8月22日(現地時間)ニューヨーク上空でアメリカ空軍との共演が実現しました。
11週にわたり、北アメリカ大陸各地で20回以上の展示飛行を予定する、レッドアローズの北アメリカツアー。大西洋を横断し、8月7日にカナダのハリファックスへ到着すると、まずはハリファックス市街地でのフライパス(編隊航過飛行)から展示が始まりました。
カナダ、オタワでのエアショウに出演後、アメリカ最初の訪問地としてイリノイ州シカゴにやってきたレッドアローズは、8月17日・18日に「シカゴ・エア・アンド・ウォーターショウ」で飛行展示を行うと、ボストンを経由して8月21日にはニュージャージー州アトランティックシティのエアショウに出演。アメリカの観客を楽しませました。
翌8月22日、レッドアローズはニューヨークへ移動。ニューヨークを象徴する自由の女神像(リバティ・アイランド)やマンハッタン上空でフライパスを行いました。
このフライパスに加わったのが、地元アメリカ空軍のF-22ラプターとF-35AライトニングII、そしてアメリカ空軍のフライトディスプレイチーム「サンダーバーズ」です。
合計19機の大世帯となった編隊は、サンダーバーズの6機がデルタ編隊で先導する形でマンハッタン上空へ進入しました。続くレッドアローズは9機の傘型(シェブロン)編隊。その後ろにF-22とF-35Aがダイヤモンド編隊を組んで続きます。
レッドアローズの飛行隊長、マーティン・パート中佐は「数多くの名所を背景に、ハドソン川やマンハッタンの摩天楼を眼下に眺めて飛行するというのは、本当に素晴らしい経験です。また、私たちをサンダーバーズが先導し、さらに後ろにF-22とF-35が加わるという今回のフライパスは、これ以上なく気持ちの良いものでした」とフライパスを振り返っています。
ニューヨークで8月24日・25日に開催された「ニューヨーク・エアショウ」に出演したレッドアローズは、ワシントンD.C.でのフライパスを行ったのち、再びカナダ入り。8月28日(現地時間)にはナイアガラの滝上空でのフライパスも行なっています。
8月31日~9月2日には、トロントで開催される「カナディアン・インターナショナル・エアショウ」に出演するレッドアローズ。その後はまたアメリカ入りし、9月7日・8日にセントルイスで開催される「スピリット・オブ・セントルイス・エアショウ&STEMエキスポ」で飛行展示を行うことになっています。
<出典・引用>
イギリス空軍 プレスリリース
Image:RAF Crown Copyright 2019
(咲村珠樹)