古物商『まんだらけ』の中野店で8月4日、25万円で販売されていたブリキ製玩具「鉄人28号」が万引きされた事件で、警視庁は19日、千葉県に住む50歳の男性を逮捕した。
この事件では、まんだらけが防犯カメラの映像に、モザイクをかける形でHP上に公開し、商品を12日までに返還しなければモザイクを外した画像を公開すると警告し物議を醸していたもの。
■犯行の動機「売って金にしようと思った」
新聞などの報道によると逮捕された男性は、「ショーケースが開いていたので盗んだ。売って金にしようと思った」と動機を語っているという。
商品を返還しない場合にはモザイク画像が外されるという話が騒ぎになっていたことについては「新聞やテレビで知っていたが、売ってしまった後で返そうに返せなかった」と供述しているそうだ。
■19日、男性の素顔公開
まんだらけがHP上での素顔公開を警告していた当時、世間では「人権的観点」などから様々な意見が議論がされた。
結果、捜査の妨げになるという警視庁からの要請もあり、公開予告されていた13日0時に急きょ取りやめが発表されたが、男性が逮捕されたことにともない19日、テレビが一斉に素顔を報じている。
■世間の声
13日時点、男性の素顔が公開されなかった事では、世論は二つに分かれていた。「公開すべきだった」「しなくて正解」。
しかし男性が逮捕されたことで、あっけなく素顔が公開されたことについては、様々な意見が見られた。
・結局顔出てるじゃないか!
・逮捕されたら出ちゃうんだな
・人権侵害とか私刑は駄目だと言いながら結局は速攻でテレビは拡散させるのね
・逮捕されると容赦ない
・犯人には人権がないらしい
・さすがマスゴミ
・たかが万引き犯を大きく取り上げすぎ
・素直に名乗り出てれば公開されることもなかったのに
・万引きで本名、素顔公開って…
主にマスコミに対する批判や、違和感を抱く人が多いようだった。
逮捕の前には、まんだらけの素顔公開の警告を、“人権的観点”から分析して伝えているところが多かったためである。
また、殺人や放火などの重大事件の犯人ではないにも関わらず、本名、顔まで全て公開する報道の在り方には、疑問を感じている人も少なからずおり、今後こうした犯罪報道の線引きについては議論の余地を残している。