大人数で焼き鳥屋や居酒屋に行くとよく目にする「焼き鳥の串外し」がTwitterで議論されていました。

焼き鳥を串から外すという行為は、盛り合わせを頼んだ時や数種類楽しみたい時と、シェア目的に行われています。しかも、誰に頼まれるわけでもなく、必ずメンバーに一人ぐらいは自然に取り分けてくれる人がいたりと、文化としては比較的根付いている印象があります。

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焼き鳥

ところが、焼き鳥好きの人からしてみるとこの串外しという行為は「串から外して取り分けるのは邪道」「刺したまま食べるから焼き鳥」「串外しは気配りではない」と不満に感じている人が多いようです。

対し、串外し肯定派の人からは「外さないとシェアできない」「外した方が食べやすい」という予想どおりの反論や、「一人で串一本食べたいなら別に自分の分だけ頼め」という意見も見られています。

他にも上記意見以外に「地元にいたときはそんな文化なかった」「串から外す食べ方初めて知った」「何回も焼き鳥屋いってるけど串外しという文化を初めて知った」という、串外しという行為自体が身近にないという意見も。どうもこの串外しという文化は、地域によって浸透度が異なっているようです。

以前、大人数の宴会で「唐揚げに勝手にレモンかけるな」議論がネットで繰り広げられたことがありました。今回の議論もそれに近く、解決をみることはほとんどなさそう。
ただ、串外しを行う場合には、せめて事前に必ず「外して良い?」と一言確認し、新しい箸で取り分けるぐらいの心配りはあってもよさそうですね。

ちなみに串外し派のコメントの中でいくつか「返し箸/逆さ箸」で外すというのがみられてますが、返し箸はそもそもがマナー違反です。
人の手に触れる部分で食べ物を取り分けるのは好ましくありませんし、箸の見た目をよごすとして昔から言われているマナー違反の一つです。もし串外しを行うことがあったら、その点は十分に配慮してくださいね。

(文:栗田まり子)