ワンコを飼っている人は言葉と言葉でコミュニケーションができない分、アイコンタクトで心を通じ合わせていることが多いですよね。
目を合わせたらだいたい何を思っているのかわかる、という場合がほとんどだと思いますが、たまに「何を思ってるの?」と疑問に感じることもあったりしませんか?
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中でもワンコが排便中に目を合わせてじっと見上げてきたり、逆にそらしたりするときは、何を求めているのか読めないと思っている飼い主さんが多いようです。
筆者もずっと気になっていて、「無防備な状態だから気弱になり心細いからじゃないかな」と勝手に思っていましたが、どうやらそれだけの理由ではなかったようです。
■見上げてくる場合は……「よろしくね」の合図
知人のドッグトレーナーの話によると、ワンコが排便中に見上げてくるのは前述したように、無防備な状態で心細くなっているため「もし今敵が襲ってきたらよろしくね(守ってね)」というアイコンタクトの一種なんだとか。
そして別の理由としては、幼いときにトイレトレーニングをしていたことを無意識に思い出しているんだそうですよ。
ワンコにトイレを教える場合はケージの中にトイレと一緒に閉じ込めて、掛け声と共に排便することを覚えさせ、排便したら餌などを使いとにかく褒めてあげる、なんていう躾の方法を覚えている飼い主さんも多いと思います。
記憶が残りやすい幼少期に何度も繰り返すわけですから、成犬になっていてもその成功体験を覚えていることが多いそうで、排便するたびに思い出しては飼い主さんをじっと見つめることがあるそうです。「ほら、ちゃんと排便したよ! 褒めて褒めて!」という具合に。
■逆に目をそらす場合は……「ほっといて」の合図
逆に目をそらす場合は「今、ちょっかい出されても応戦できないから」という場合や「集中したいから放っておいて」というときなんだそうです。
ワンコは言葉で表現することができませんが、ちゃんと視線で飼い主さんへのサインを送っているんですね。
あなたのワンコは排便中にどんな反応をしますか? 見上げてくるか目をそらすのか、ちょっとその様子を観察してみたらおもしろいかもしれませんね。
(文:大路実歩子)