そろそろゴールデンウィークも終わりに近づいていますが「最後まで遊びまくるぞ!」なんて方も多いのではないでしょうか。でもちょっと待って!
あまり羽目を外しすぎてしまうと、GW明け調子を崩してしまう人が多いようなんです。
■5月は自殺者数が多い
内閣府が発表している平成27年の月別自殺者数は年度末の3月に続いて5月が多く、他の年度をみても平均して高いことがうかがえます。
環境になんとか慣れないといけないというプレッシャーと忙しさが体への負担となり、体調を崩してしまっても頑張り続けてしまうと最悪自死を選んでしまうというほど危険な状態にもなりえてしまうと言われています。
この時期の病気といえば新入社員や進学したての人を対象にした「五月病」がよく知られていますが、最近では世代や原因の幅を広げた「新五月病」なんていう言葉もちらほら聞かれるようになりました。
主な原因は4月の段階での環境の変化といわれていますが、昇進、家の新築など喜ばしいことでもきっかけになることがあるそうです。そして長期休暇を挟むことで憂鬱さに拍車がかかったり、メンタル以外の部分で体の不調を訴えることも。
例えば下痢が続く、めまいがする、吐き気が続く、肩こりが悪化する、疲れやすい、原因不明のだるさ、眠れない、朝どうしても起きられない、食欲不振などの症状があったら要注意です。
また、普段から心身が弱い人に限らず屈強な人でも突然陥ることのある病なので、油断している人ほど危ないんだそうです。
■回避するためには?
では、そんなGW明け普段どおりの生活リズムに戻すにはどうしたらいいか。
基本的にはたくさん睡眠を取り、良質なたんぱく質を中心とした栄養ある食事を心がけること、そしてなるべくたくさん体を動かすことが大事となります。
さらに、忙しい中でもちょっとした自分なりのストレス発散法を見つけておいて実践するというのも有効な手段です。
例えばペットとたくさん遊ぶ、お酒が好きだったら深酒するのではなく味や質を重視してちょっといいお酒を開けてみる、好きな音楽をたくさん聴く、というように手軽にすぐできるストレス発散方法を知っておくことも大事なんだそうですよ。
仕事をたくさん張り切って頑張ることは人生を有意義に過ごす上でも大事な要素ですが、心身が壊れてしまったら元も子もありません。
GW明けは体調を崩しやすい、ということを知っておくだけでも五月病などの対策初歩にはなるので、心の中に留めておきつつ残りのGWを楽しんでくださいね!
▼参考
内閣府「自殺の統計」
PresidentOnline「新5月病」
(文:大路実歩子)