SNS上でいつのころからか流行始めた「理想の彼氏・彼女」のイラストシリーズ。こんな彼氏いたらいいなぁ~、こんな彼女いたら全力で守る!などなど色んな妄想が詰まった人気シリーズで多くの絵師さんが参加していますが、この度新ジャンルとして接客業においての「理想のお客様」が誕生し、早速ネット上を賑わせています。
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紹介したのはTwitterユーザーのあーばすさん(@urbansail)。あげられる項目には
<引用ここから>
・イチャモンをつけない
・代金は値切らずスムーズに払う
・電子マネーを使うときは「○○(電子マネーの種類)で」と言ってくれる
・TPOをわきまえた服装
・酔っ払っていない
・道頓堀とかに落ちたりしていない
<引用ここまで>
と、細かい希望が書かれています。当たり前のものがほとんどですが、「電子マネーの種類」など働いたことのある人じゃないと分からないことも。そこであーばすさんに詳しい話を聞いてみると、内容全てが自身の経験談というわけではなく周囲にいる人達やネットでの意見を参考にまとめて「理想のお客様」像として紹介しているそうです。
電子マネーについてはネット上で目にした「(お客様から電子マネー使用時の申告時に)EdyとiDが紛らわしい」「何も言わずに読取部分に置かれるとどの電子マネーなのかわからず困る」という意見を参考に。
そして服装については海岸沿いの店の場合「水着・ウエットスーツでの来店はご遠慮ください」という張り紙がよくあることから紹介したそうです。このケースは筆者が過去目撃したことがあります。夏場、某ビーチ近くのコンビニに入ったところ、後から海パン姿で刺青ばっちりの若いお兄様方がぞろぞろ入店され、一緒にいた子供達が「あのオニーサン体におえかきしてるー」と指をさし慌てふためいたことがあります。また、この夏には女性の方で「サロペットにビキニ」というなかなか過激なファッショも2人ほど目撃しました。あれは完全に目のやり場に困ります。他の客にとっても最低限服装には配慮して欲しいものですね。
なお、この投稿は2万RTを超え現在も絶賛拡散中。接客に携わる方からも多くの反響がよせられ、さらには「お客様は神様です」という言葉の扱われ方についても疑問を投げかける意見が寄せられていました。
■豆知識「お客様は神様です」のお客様は「オーディエンス」のこと
ちなみに「お客様は神様です」という言葉は、演歌歌手の三波春夫さんが発祥。
このもともとの意味について三波さんのオフィシャルサイトで詳しく紹介していますが、三波さんにとっての「お客様」とは「聴衆・オーディエンス」を意味し、「商店や飲食店などのお客様のことではない」「また、営業先のクライアントのことでもありません」とハッキリ紹介されています。
<引用ここから>
歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。だからお客様は絶対者、神様なのです
<引用ここまで>
客がクレーム時に店側に対し「お客様は神様でしょ!」なんて言い分に使うべき言葉では本来ないようですよ。
▼出典:
あーばすさん(@urbansail)
三波春夫オフィシャルサイト「お客様は神様です」について
(宮崎美和子)