集中線の描かれた引越屋さんの段ボール。集中線の中央に品物名を書くと「ワレモノ」の当たり前の文字が今まで以上に目立って見える!と4月中旬に話題になった、東京・神奈川でサービスを行う『スター引越センター』の梱包用段ボール。

 Twitterユーザーのアツうにさんが紹介したところ1万4千を超えてRTされました。単なる段ボールでも集中線が描かれてるだけで確かになんだか印象強い!

 調べてみるとこの段ボールは、引越予定のない人でも購入できるそうです。Twitterの反響をうけ、急遽ネット販売を開始したのだそう。そこで早速編集部でも注文!

 わくわくしながら待つこと約1週間。ネット注文の品が届きました。商品到着とほぼ同時にコンビニでも使用可能な支払い用紙が別途届く仕組み。価格は小が200円、大が300円の送料別途となっています。なお、どうでも良い情報ですが持ってくるのはスター引越センターではなく佐川急便でした。

 届いてみると注文した段ボールとともに、梱包用のガムテープもサービスでついていました。箱には集中線の他、引越屋さんの段ボールならでは中身を詳細に書く欄や、引越先の置き場所の指示を書く欄もきちんと設けられていました。

届いた段ボール

引越屋さんならではの項目もある

組み立てイメージ

■何を書こうかな?そうだ一人暮らしを始めた息子のために!

 段ボールを取り寄せたはいいけれど、特に引越予定のない編集部の面々。うーん。と悩んだあげくに出てきたのが、某部員の息子さん。ちょうど先月から一人暮らしを始めたばかり。そうだ仕送り用の段ボールにしてしまえ!ということで書いてみました。

 「mamazon」

mamazon

mamazon斜めから

 単なる仕送り箱でも、スター引越センターの段ボールに書くだけで「母親の思いのつまった段ボール感」が強く演出されたような気がします。これが集中線の効果か……!

 ちなみに「mamazon」とは以前ネットで話題になった、あるネットユーザーの母親からの仕送り便に書かれていたのが発端。以来、年頃の子を持つお茶目な母親たちの間で密かなブームとなっています。元ネタのAmazonはロゴに矢印マークが入っていますがmamazonは入っていてもいなくてもどちらでもOKなアバウト仕様。子供への仕送り段ボールにこっそり書いておき、突っ込み待ちをするという地味な遊びです。Amazonの箱がある場合には「m」を書き足すだけでOK!

 さて、受け取る息子はともかくとして、送る方、さらには運んでくれる運送屋さんも楽しんでくれるのではないでしょうか。趣旨が明らかにわかる段ボール。集荷場でもクスリと笑ってくれるはず!場合によっては息子は息子側でSNSのネタぐらいにしてくれるかもしれません!これは……ちょっとしたコミュニケーションツールにも良いかも!

■余計な一言加えるだけで意味深になる……

 だんだん使い方を見いだし楽しくなってきました。他に何か整理する物はない?と聞いてみると、息子のおいていった本があると。どうやら中高かけて集めた本が、4月の引越時期に整理しきれなかったもよう。思春期の息子といえばあれか?あれか???と思わずあらぶったのですが、中身を見ると普通の本ばかり。小説以外は歴史の本が多めです。

 ま、でもいっか。とお母さんとその愉快な仲間達はいつか息子くんが「送ってよ!」とお願いしたときのために、せっせと段ボールを用意しましたよ!で書いたのが「息子の歴史(中1~中3)」ではなく一言余計な言葉をつけたして

 「息子の黒歴史(中1~中3)」

息子の黒歴史(中1~中3)

息子の黒歴史(中1~中3)2

 中身はいたって普通の本ですが、一言余計な言葉を添えるだけで集中線の効果もあって意味深に思えるのが不思議なところ。ちなみに息子くんは現在大学生。中学・高校と集めた本が順に並んでいるそうなので、あえて中1~中3、別途高1~高3で用意しわけてみました。今回は普通の本を詰め込んでみましたが、独り立ちした息子の部屋から「大量の薄い本」が出てきたときには、こうして整理しておくと早めの自主処分を検討してくれるかもしれません。

 今回は特に引越予定は無くつかってみましたが、スター引越センターの段ボールは噂通り「楽しい段ボール」でした。段ボールは洋服保存には向きませんが、いまいち処分しきれない過去の思い出品の整理にはちょっとした笑いをもたらしてくれるのではないでしょうか。

 スター引越センターの段ボールは小が200円、大が300円。引越を依頼すると50枚まで無料になるそうです。なお、デザインは今のところこの集中線のみ。段ボールの注文受付はネットにて行われています。親子のコミュニケーションにも役立つ段ボール。気になる方はぜひ。

画像・編集部にて撮影

画像・編集部にて撮影

・協力:アツうにさん(@atsucurry)

(宮崎美和子)