インド独立運動の志士、ラス・ビハリ・ボースによって伝えられた「純印度式カリー」でおなじみの中村屋。
日印友好交流年、および「純印度式カリー」発売90周年を記念して、「恋と革命のインドカリーの日」である6月12日(1927年に純印度式カリーを発売した日)から「カレーをありがとうキャンペーン」を開催中です。これは「日印友好交流年記念事業」として外務省から許可された取り組みとなっており、キャンペーン中の売り上げの一部は公益財団法人日印協会を通じて寄付され、両国の理解を深めていくためのイベントの開催などに活用されます。
このキャンペーンでは、インドの人々に感謝の気持ちを届けるため、インドの首都デリー郊外の新興エリア・グルガオンに「ありがとう」と日本語で表記された巨大看板広告を掲示。このほか、キャンペーンサイトでは「#カレーダンニャバード」(「ダンニャバード」はインドの言葉で「ありがとう」の意味)と「#thankscurry」のハッシュタグをキーワードにした投稿画像を収集し、日本のカレーファンの「カレーを愛する姿」を伝えてきました。
また、「#カレーダンニャバード」と「#thankscurry」の投稿拡大を目指し、新宿中村屋や協賛店舗で、これらのハッシュタグをつけたカレー画像のSNS投稿画面を見せると、オリジナルカレーステッカーをプレゼント中です。キャンペーンの趣旨に賛同して喜ぶお客さんも多く、インスタグラムでは「#カレーダンニャバード」のハッシュタグがついた画像が1000件以上投稿されています。
このほか、中村屋の創業者・相馬愛蔵の出身地である長野県安曇野市では、共同開発メニューの「新宿中村屋 カレー共同開発 あづみの夏野菜カリー」が市内16(2017年7月15日現在)の飲食店で、2017年9月30日までの期間限定で提供中。こちらでもオリジナルステッカーがプレゼントされています。さらに日印友好交流年記念事業の一環として9月23日・24日に東京・代々木公園で開かれる「ナマステ・インディア2017」にも中村屋は出店予定です。
「日本の国民食となったカレーを生み出してくれたインドの方々に対して、一致団結して感謝を届けたい」という思いからスタートしたというこのキャンペーンですが、インドで掲示した巨大看板がきっかけになり、インドをはじめとしてアメリカやフランス、シンガポールなどのメディアに取り上げられるなど、大きな話題を呼んでいます。特にインドのメディアでは、インド独立運動の志士ラス・ビハリ・ボースがイギリス(当時のインドの宗主国)から追われた際、中村屋の創業者である相馬愛蔵・黒光夫妻がその身をかくまったことを中心に話題になっているとか。のちにボースは相馬夫妻の娘・俊子と結婚することになります。
日本だけでなく海外でも話題になるなど好評の「カレーをありがとうキャンペーン」。さらに90周年記念としてレトルトカレー「プレミアムインドカリー」(1袋200グラム・希望小売価格430円)が登場しました。骨つきチキンの圧倒的な具材感、そしてあめ色玉ねぎとバターを贅沢に加えて仕立てたソースが特徴です。「スパイシーチキン」と「バターチキン」の2種類で、2017年8月14日から首都圏で先行発売され、11月に全国拡大発売予定となっています。
ラス・ビハリ・ボースが伝えた「恋と革命の味」純印度式カリー。「カレーをありがとうキャンペーン」についての詳細・最新情報はキャンペーン公式サイトや公式Twitterアカウント(@ARIGATO_CURRY)でご確認ください。
(咲村珠樹 / 画像提供・株式会社中村屋)