おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

渋滞あるある 「同乗者とケンカになった」「他の車にぶつかりそうになった」

update:

お盆や年末年始の帰省シーズン、そしてゴールデンウィークや秋の連休(シルバーウィーク)に代表される行楽シーズンになると、半ば当たり前のように発生する渋滞。最初は通行量が道路の許容量を超えて発生するのですが、途中で追突事故などが発生して、さらに渋滞が悪化してしまうこともしばしばです。最初は楽しかった車内も、渋滞にハマってる時間が長くなると段々雰囲気が淀んできてギスギスしてきたり……。

そんな「渋滞あるある」について、株式会社SUBARUが月に1回以上車を運転する20代~60代の男女1075人を対象としてインターネット調査を実施し発表しています。

  • ■渋滞時に同乗者とケンカになったことがある「37.8%」

    「帰省&レジャー、渋滞に関する意識調査」によると、お盆時期の運転中に渋滞に巻き込まれた経験のある人は58%。そのうちの95.7%が渋滞時に疲れや負担を感じたことがあるという回答をしています。さらにそのうちの35.6%は、渋滞による身体的・精神的負担を考えて予定していた帰省やレジャーの予定を取りやめた経験があるとか。……まぁ、そりゃそうですよね。

    渋滞にハマったとき、何がつらいかっていうと「動けない」こと。特に高速道路だと脇道に逃げることもできず、コンビニもないのでサービスエリアやパーキングエリア(ちなみにパーキングエリアは15km間隔、サービスエリアは50km間隔程度を目安に設置されています)にたどり着くか、インターチェンジで一旦一般道に降りるかしないと、そこにずっと閉じ込められてしまう訳です。もちろん、ドライバーは休憩なんてできません。

    また、42.7%が渋滞時の運転の疲れやストレスのせいで出かけた先で楽しめなかった経験あり、37.8%が同乗者とケンカになった経験もあると答えています。わかる……わかりすぎる。
    なお、ケンカにいたった状況について聞いたところ、目立った回答は次の通りだったそうです。いずれもあるある過ぎる……。

    ▼渋滞時のケンカの理由
    ・お互いがイライラして口げんかになった
    ・ストレスで会話がはずまない
    ・なかなか着かないイライラと疲れのイライラがお互い顔に出てしまい、ちょとしたことでもお互いに当たり散らしてケンカになった。
    ・運転している人がイライラしていてイライラせんでもと言ったら喧嘩になった。
    ・運転も交代せずにスマホをずっといじってゲームをしていたのでイライラして注意したら喧嘩になってしまった。
    ・運転者がイライラして話しかけても返事をしない。
    ・家族みんながなかなか進まない状況にイライラしてみんな無言になり雰囲気が悪くなった。

    ■渋滞時の運転中に他の車にぶつかりそうになった「39.6%」

    こういう状況に陥ると、どうしても集中力が低下してしまいます。走れていれば様々な刺激があるので、それによって集中が維持されたりしますが、動かなかったり、たまにノロノロ動く状態が続くとつらいですよね。ボンヤリしてしまって、停車中にブレーキが緩んだり、隣の車線で車が動いたのを見て自分も発進しようとしたら自分の方は動いてなくって前の車に追突しそうになったり、急に強引な割り込みされたりしてぶつかりそうになったり……。この意識調査でも、渋滞時の運転中に他の車にぶつかりそうな経験をした人が39.6%。その経験のほとんどが、渋滞による単調な時間で集中力が低下したことによるミスによるものでした。

    しかし最近「自動運転技術」を応用した運転支援システムを搭載した車が増えてきています。実は筆者の車も自動ブレーキとレーンアシスト(車線逸脱警報装置)を搭載してまして、前の車に接近しすぎたり、センターラインや路肩のラインに接近すると警報音で知らせてくれます。まだ自動ブレーキのお世話になったことはありませんが……。

    今回調査結果を発表したSUBARUでは自動ブレーキなどの運転支援システムを2008年に「アイサイト」で世界で初めて市販用社として実用化しています。そして8月に発売されたレヴォーグとWRX S4の全グレードに標準搭載された最新版では、従来までのバージョン表示ではなく「アイサイト・ツーリングアシスト」という名前になりました。というのも、文字通り渋滞を伴う長距離ドライブ(ツーリング)を前提とした運転支援機能を追加したからだそう。従来は時速60km以上でしか作動しなかったレーンキープが、停止状態から時速120kmまでの範囲で可能になり、しかも先行車に追従してアクセルやブレーキの調整までしてくれるようになりました。また、カーブでも時速100kmでは半径400m以上、時速40kmでは半径80m以上の範囲であれば自動的に車線の真ん中をキープして走ってくれます。渋滞中や信号待ちで先行車の発進に気づかなかった場合も音声で知らせてくれる機能も。

    つい人間がこういったシステムに頼りきってしまいそうになりますが、そこはあくまでも「支援」システム。車が勝手に動くのではなく、運転の主役はドライバーです。シートベルトなどと同じく「いざという時の安心」として、気をつけて運転したいものですね。しかしまぁ、これで渋滞時の急なトイレや、子供がむずかった時に対処してくれるシステムも搭載されればいいのに……と思っちゃうのは贅沢ですかね?

    (咲村珠樹 / 画像提供・株式会社SUBARU)

    あわせて読みたい関連記事
  • 100均にガムテープを買いに行ったはずが……気づけば両手に「もんじゃ焼きセット」 投稿漫画に共感の声
    インターネット, おもしろ

    100均にガムテープを買いに行ったはずが……気づけば両手に「もんじゃ焼きセット」…

  • 映画ファンが選んだ「洋画でよく見るアイテム」3選 X投稿が話題に
    インターネット, おもしろ

    映画ファンが選んだ「洋画でよく見るアイテム」3選 X投稿が話題に

  • 連休明け、PCのログイン画面で思考停止…「パスワードイップス」に共感
    インターネット, おもしろ

    連休明け、PCのログイン画面で思考停止…「パスワードイップス」に共感

  • 学生時代の“謎文化”が続々集結!「○○してたら恋人募集中」アンケート結果まとめ
    ライフ, 雑学

    学生時代の“謎文化”が続々集結!「○○してたら恋人募集中」アンケート結果まとめ

  • 大量荷物をランドセルに合体! 夏休みを迎える“小学生あるある”に共感の声
    インターネット, おもしろ

    大量荷物をランドセルに合体! 夏休みを迎える“小学生あるある”に共感の声

  • 地図上をビュンビュン進む自分にテンションUP? 新幹線あるある漫画が話題
    インターネット, おもしろ

    地図上をビュンビュン進む自分にテンションUP? 新幹線あるある漫画が話題

  • 「すぐメニューを下げられると寂しい」外食時の“あるある”にいいね10万件超(写真AC)
    インターネット, おもしろ

    「すぐメニューを下げられると寂しい」外食時の“あるある”にいいね10万件超

  • 「行けたら行く」の思考を完全再現!?次々と脱落していくビー玉に共感しかない
    インターネット, おもしろ

    「行けたら行く」の思考を完全再現!?次々と脱落していくビー玉に共感しかない

  • 画像提供:(株)梅樹園 公式X(@Baijuen_Umebosi)
    インターネット, おもしろ

    梅干しがあったご飯の赤い部分が好き!梅干製造問屋の投稿に共感の嵐

  • 医療従事者あるある?胸ポケット上のボールペン跡に他業種からも共感の声続々
    インターネット, おもしろ

    医療従事者あるある?胸ポケット上のボールペン跡に他業種からも共感の声続々

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく
    社会, 経済

    雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

  • 声優とAIの共存を模索 81プロデュースとイレブンラボが業務提携、オリジナルの声を守り多言語展開へ
    アニメ/マンガ, 声優

    声優とAIの共存を模索 81プロデュースとイレブンラボが業務提携、オリジナルの声…

  • Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行
    インターネット, サービス・テクノロジー

    Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

  • 駅ホームでの“撮り・録り”が危険に? JR東日本が注意喚起ポスターと動画を展開
    社会, 経済

    駅ホームでの“撮り・録り”が危険に? JR東日本が注意喚起ポスターと動画を展開

  • イベント「清水 ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎祭」(清水駅前銀座商店街)
    エンタメ, 映画

    仲村トオルが清水に凱旋 映画「ビー・バップ・ハイスクール」40周年イベント開催

  • アクリルロゴディスプレイSounds PlayStation
    ゲーム, ホビー・グッズ

    あの起動音が再び 「アクリルロゴディスプレイSounds PlayStation…

  • トピックス

    1. Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

      Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

      Googleは12月16日、個人情報がダークウェブ上に流出していないかを確認できる「ダークウェブ レ…
    2. Gmailを受診している画面

      Gmailの仕様変更でPOP受信が終了 自分は対象?POP利用チェック

      Gmailの仕様変更により、外部メールを取り込むPOP受信機能が2026年1月より利用できなくなりま…
    3. イベント「清水 ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎祭」(清水駅前銀座商店街)

      仲村トオルが清水に凱旋 映画「ビー・バップ・ハイスクール」40周年イベント開催

      映画「ビー・バップ・ハイスクール」(1985年)の劇場公開40周年を記念したイベント「清水 ビー・バ…

    編集部おすすめ

    1. 雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

      雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

      国土交通省と気象庁は12月16日、雨や洪水などの危険を伝える「防災気象情報」について、2026年(令和8年)の大雨シーズンから新たな運用を始…
    2. コミケの名物現象がまさかのグッズ化 「食べられるコミケ雲(わたあめ)」爆誕

      コミケの名物現象がまさかのグッズ化 「食べられるコミケ雲(わたあめ)」爆誕

      夏コミ名物、会場の熱気と参加者の汗が昇華して天井付近に発生するという伝説の現象「コミケ雲」。まさかそれを口にできる日が来るとは、誰が想像した…
    3. Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起

      Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起

      情報処理推進機構(IPA)は12月10日、多くのウェブサービスで使われている開発技術に重大な問題が見つかり、国内でも悪用したとみられる攻撃が…
    4. ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念

      ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念

      ライブ配信アプリ「Pococha(ポコチャ)」で活動するライバーをサポートしている事務所4社が、所属ライバーの“退所後の活動”を不当にしばっ…
    5. パラマウントのプレスリリース

      まるで三角関係?Netflixと“婚約発表”したワーナーにパラマウントが求婚 関係を分かりやすく解説

      アメリカの映画製作・配給会社であるパラマウントが12月8日、同じくアメリカのメディア企業ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)を1株…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト