官公庁や自治体の広報に、芸能人や著名人、アニメキャラなどが起用されることはよくある事です。厚生労働省でも『美少女戦士セーラームーン』が梅毒の啓発活動に起用されたりマダニ感染症の予防にお笑い芸人のスギちゃんが起用されたりと、話題作りに様々なキャラクターを起用しています。
そんな中、ネット上ではデーモン閣下を起用した広島県ががん検診のポスターが、デザインが変わるごとに訴えが強くなっていると話題をよんでいます。
【これまでのポスターキャッチ】
・広島県民よ!まだ受けておらぬのか「がん検診」
・広島県民よ!いったい、いつ受けるのだ。「がん検診」
・受けてない者!喝!がん検診
・この顔にガーン!ときたらがん検診
2012年にがん検診啓発キャラクターに就任の「デーモン閣下」。2012年7月から啓発キャラクターに就任し、以降素晴らしくインパクトの強いポスターを度々公開。さらには「悪魔が来たりて,がん検診の大切さを説く」といったキャッチコピーで、広島でのがん検診啓発活動イベントに度々登場するなど、その活動は地元民の間でも話題となっていました。
デーモン閣下は広島に対して「人間界の故郷」という思いを持っていると公言されており、以来、現在に至るまで度々広島での啓発イベントやポスター登場など、精力的に活動を行っています。商店街での啓発活動プラカードには「デーモン閣下(悪魔)がん検診 啓発中」の文字が。(悪魔)って文字に思わず噴いてしまったのはきっと筆者だけではないハズ……。デーモン閣下を起用しているだけあり、キャンペーンキャッチもそうですがポスターキャッチのいずれも秀逸です。
そして2017年のポスターではこんな試みも!
「AR技術が活用されていて,専用のカメラアプリ(※)をダウンロードしたスマートフォン等をポスターにかざすと,デーモン閣下が動き出し,メッセージ(ミッション)を視聴することができます。メッセージの最後には,現在胃がんで闘病中の広島東洋カープ赤松選手に向けた激励メッセージも収められています。(※) カメラアプリ「AR Be」(無料)は,ポスター内に記載されている専用QRコードからダウンロードできます。」
(広島県 「がん検診へ行こうよ推進会議」内2017年活動報告「デーモン閣下」が広島県庁を訪問し,新ポスターを発表!より引用)
これはファンにとっは気になる中身。カープファンも閣下のファンもこのポスターを見かけたら是非閣下のミッションを見てみてください。
「悪魔でもがんには勝てないのか……」というのが筆者の頭にちょっとだけ掠めてしまいましたが、閣下からがん検診を受けるように言われてしまったら行かざるを得ない気持ちになってしまいますよね。早めの発見で手遅れにならないように治療すれば治るがんも増えてきました。みなさんもがん検診、受けてみませんか。
<参考>
広島県 「がん検診へ行こうよ推進会議」
(梓川みいな)