開幕が迫る韓国・平昌冬季オリンピック。各競技の前哨戦も一通り終了し、あとは本番を待つばかりとなっています。各チームのユニフォームなどもお披露目され、オリンピックで目にするのが楽しみですね。そんな中、カルガリーでボブスレーとスケルトンのカナダ代表チームの壮行会が行われ、選手たちが使うボブスレーとスケルトンのデザインが公開されました。なんとカナダ空軍の戦闘機からインスパイアされたデザインです。
ジョシュ・ドーナン氏によってデザインされた、カナダチームのボブスレーとスケルトンのカラーリング。カナダ国旗に使われる赤と白に、メイプルリーフをあしらったものですが、これはカナダ空軍の戦闘機、CF-18デモチームの機体が2017年シーズンにまとった「カナダ建国150年記念」デザインにインスパイアされたものだといいます。
カナダ空軍のCF-18デモチームは、毎年テーマを決めて機体のカラーリングを行なっており、2017年は「カナダ建国150年」を記念するデザインでした。カラーリングをデザインした第410戦術戦闘飛行隊のグラフィックデザイナー、ジム・ベリボー氏にとっては、これが軍における最後のデザインワークとなりました。
「カナダ空軍のCF-18が持つスピードとパワー、そしてパフォーマンスは、ボブスレーやスケルトンと共通しています。同じようにカナダを勇気付けているのです」とコメントしたのは、カナダのボブスレー・スケルトンチームのハイパフォーマンス・ディレクター、クリス・ルビハン氏。カナダ空軍の司令官、マイク・フッド中将も「我々カナダ空軍の面々、そして素晴らしい『カナダ建国150年』塗装のCF-18ホーネットが、カナダのボブスレーとスケルトン、オリンピック選手にインスピレーションをもたらしたというのは光栄なことです。来月のオリンピックでは、我々カナダ空軍はカナダ国旗に身を包み、声を限りにボブスレー・スケルトンチームを応援します」とエールを送りました。最後にCF-18デモ機とそのカラーリングをデザインしたデザイナーのジム・ベリボー氏、ボブスレーとスケルトンのカラーリングをデザインしたドーナン氏とオリンピック代表チームは記念撮影。
カナダはスケルトン競技に6名、そしてボブスレー競技に18名の選手を派遣します。このイベントののち、ボブスレー代表はカナダ空軍の人たちにボブスレーの試乗体験をしてもらったそうですよ。
Image:RCAF
(咲村珠樹)