現在放送されている、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」は、昭和46年生まれの楡野鈴愛(にれのすずめ)が主人公。このため同時期を知っている人たちには、映し出される昭和の風景に思わず「懐かしい!」となる人が多いようです。そんなドラマに登場する、昭和の町並みを再現したセットが、NHKの特設サイトで紹介され話題となっております。

 物語は岐阜県の東濃地方が舞台。架空の町「東美濃市梟(ふくろう)町」の商店街の小さな食堂が主人公の生まれた家。この食堂を含む「ふくろう商店街」のセットを360度見渡せるのですが、とにかく細部にわたってリアルに再現されています。昭和の商店街の雰囲気をそのまま感じられ、一つ一つのお店はそのまま自分が子供の頃にいた街にあったような雰囲気を伝えています。

 筆者もセットの中に見える駄菓子屋とそっくりなお店に子供の頃に小銭を握りしめてよく駄菓子を買いに行っていました。20円や50円ででできるガチャは定番、100円玉を入れるガチャは高級品という感覚で、謎の自販機「コスモス」に至っては1回500円くらいのものもあったような……。そんな話を自分の娘にしつつ、なつかしさ満載の360度ビューを見ておりました。

 このふくろう商店街のオープンセットはドラマの放送が開始された4月2日に公開され、他にも「放送開始直前スペシャルムービー」や、9日には「萩尾家・律の部屋の窓と裏庭」も公開。360度ビューだけあって商店街の空の上まで見渡す事ができ、画面上進めないその更に先まで行きたくなります。てか、実際にこのセットの中に入りたい!

 これまでにも昭和の街並みを再現した博物館などはありましたが、外に作られているだけあってとてもリアルです。これ、VRに対応してセットのさらに奥まで進めるようになったらもっと臨場感を感じられそう。子供の頃のあの駄菓子屋さん、もうないって分かっていてもまた行きたいな、とつい思ってしまいます。

 このリアルさ、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』特設サイト(http://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/index.html)からご覧ください。

※画像はNHK連続テレビ小説『半分、青い。』360度ビューのスクリーンショットです。

(梓川みいな)