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社会人一年目のあるある漫画「社会人始めました」が脱力系でちょうどいい!

 誰しも必ず訪れる社会人一年目。新入社員時代を描いたプラ子さんのエッセイ漫画「社会人始めました」が、さまざまな方から共感を呼んでいるようです。

 漫画は全部で4部構成。「入社式にはバッチリメイクで臨んだ、ある日の朝、会社の同期たちは仲が良い、帰る前に所属部署の人に挨拶をする」と、どれも新入社員の頃を思い出すあるあるネタばかりです。

■入社式にはバッチリメイクで臨んだけど……翌日からは?

 入社式(入社1日目)は、バッチリメイク。翌日(入社2日目)の朝はというと……、途切れた眉毛が印象的なノーメイク。出社するギリギリまで寝て、「高速着替えからの駅まで競歩」の日々が始まったのです。

 そして4月も終わる頃、前々からプラ子さんのノーメイクを気にしていた同期の子が「どうしてプラ子ちゃんはお化粧しないの? そういう主義なの?」と不思議そうに問いかけます。当のプラ子さんは「なんの主義もないけど」と思いつつも、周りからこういわれてしまっては、やらないわけにもいかなくなり、これ以降メイクをして出社するようになったとか。

■偶然会いすぎるのも困りもの

 エレベーターで同じ会社の社員にバッタリ!出社時、あまりにも仕事上の関わりが薄い社員と一緒になると気まずいですよね。……あるあるこういうこと。しかし、ある時には給湯室でまたバッタリ。トイレから出てきた先でもバッタリ。

 偶然が積み重なっただけですが、こんなにもバッタリ会い過ぎたら、もしかしてこれが運命?なんて一瞬ぐらい考えそうですが、意中でない相手なら毎回同じ社員に出くわすのも考えもの。色々疑ってしまいそうです。

■会社の同期たちは仲が良い

 「みんなで仕事終わりにメロン飲みにいこ~」と一人の女の子が同期全員をスタ〇に誘います。

 そして仕事終わり。プラ子さんは、同期たちにはわき目もふらず、そそくさと一人でつけ麺を食べにお店へ。「時間とお金は有限なんだから」「仕事以外は好きにさせてもらおう」協調性とは……と続きます。

 確かに、職場では協調性も大事ですが、集団行動があまりにも行き過ぎてしまうと会社に居ずらくなる原因にも!昨今では、上司に飲みに誘われても、潔く断る新入社員も大勢いるとかいないとか。筆者も、仕事以外は好きにさせて派なので、この気持ちはわかります。

■新社会人ならではの言い間違い 帰る前の挨拶のつもりが……

 帰る前、ある先輩社員に対し「お先に失礼します」と伝えるつもりが「最後の挨拶に伺いました」とまるで退社するかのような語弊ある挨拶をしてしまったプラ子さん。先輩社員も思わず「わっ」と驚きの声をあげます。「プラ子さんに会うのも、今日で最後というわけですか」と答える先輩社員。

 でもプラ子さんは「お先に失礼します」と伝えたつもり。逆に慌てて「そんなことおっしゃらずに毎日会いましょうよ」とこれまた語弊発言で食い下がってしまいます。最後は「会社で!」と誤解を解きますが、使い慣れない言葉で先輩社員を翻弄してしまったプラ子さんなのでした。

 現在プラ子さんは25歳。入社当時はIT企業の営業職に配属され、その後同社でコンテンツの作成や、キャンペーン実施、イベント運営などマーケティングに関わる仕事をしているそうです。

 「社会人になりたての頃を振り返って、ご自身に何か声をかけるとしたら?」と聞いてみたところ「週5日勤務は持久走みたいなもの。ペース配分を意識して、睡眠をしっかり取ることが大事。仕事はずっと続いていくものだから、一夜漬け的な発想で無計画な頑張り方をするのではなく、一日一日疲れをリセットしながらベストパフォーマンスを尽くすこと」と、とても真面目な人柄が伺えました。

 そんなしっかり者のプラ子さんですが、意外にも新入社員時代は、研修期間中、エクセルが自分一人だけ全然使えなかったことに周りとのギャップを感じていたとか。「エクセルに日報を記載してから帰宅」という流れだったそうですが、エクセルが扱えなさすぎて同期の子たちの中でもビリになってしまうことも!

 入社したての頃は、「既存社員にとっての、普通や当たり前が最初はよく分からず、入社したてで聞きづらさもあったため、業務を進めにくいと感じたことがありました」とプラ子さん。社内ルールや社内用語も多く、ググってみても分からない用語について、よく悩んでいました」とのこと。パソコンで検索してもヒットせず、そこで社内用語と気づくこともあったそうです。

 「大学では国文学を学んでいて、世の中のお金の流れや会社がどんな部分で利益を生んでいるのかなどが丸で分かっていなかったのですが、段々分かってきたときにはうれしかったです。(弱くてコンプレックスだった部分が緩和された)」と組織で働く大変さや、慣れない業務の中でも多くのことを学ばれているようでした。

<記事化協力>
プラ子さん(ツイッター:@purako_blog/アメブロ:chikutaco

(黒田芽以)

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