おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

うどん県の“虚無” うどんを無心にすする「のんのさん」とは?→作家さんに誕生秘話を聞いてみた!

 「すすってるのか、吐いてるのかわからない」と見た人が困惑するほど、謎めいた表情を浮かべるうどんの民「のんのさん」が「香川で見つけた虚無」としてTwitterで話題になっています。 なんでも、源平合戦の古戦場としても有名なうどん県こと香川県の高松市にある「道の駅 源平の里 むれ」にそれはいるようです。

  • https://twitter.com/Q_knsd/status/1019220442341490690

     うどんに集中し過ぎてかボーっと口を開けている者や、うどんの美味しさにびっくりしてか目を見開いている者も! 大きな器を持ち、口から鼻から香川県のソウルフード「うどん」をそれぞれの味わい方で愉しんでいるようにも見えます。中には、持てあましたのかうどんをターバンのように巻き付けてしまう者まで。

     それにしても、なんとも言えない表情がクセになりそうな……。そこで、こちらのキャラクターを考案された、はにわ作家 松江直樹さんに「のんのさん」が誕生した理由を伺ってきました。

    ――香川のうどんを無心に吸っていたり、鼻から出していたりと、とてもユニークなのですが、のんのさんを考えられたきっかけを教えてください。

    のんのさんを作ったきっかけは、香川とのコラボを考えたら、やっぱりウドンに行きつきまして。ちなみに、のんのさんは 香川の方言で「のんきなおじさん」だったかと記憶してるのですが、間違っていたらゴメンなさい。検索してもでてこないので記憶違いしてるかもしれません。

    ――のんのさんは、香川県の昔から伝わるキャラクターだったりしますか?それとも松江さんが考えられたキャラクターなのでしょうか?

    のんのさんは、7、8年前から縁のあった香川のメイクメリーさん(雑貨屋)からの依頼で、「松江直樹の作品で香川らしいお土産を」と言うオーダーで作り始めました。もともと作っていたおじさんのキャラクターに香川テイストと言うことでウドンを食べさせたものが「のんのさん」です。

    ――こちらは、香川県の「道の駅 源平の里 むれ」のみで販売されているものですか?

    のんのさんは香川の牟礼の道の駅限定発売です。のんのさん以外の作品は香川のメイクメリー(雑貨屋)さん、大阪のアートハウスさん、奈良のスケロクさん、東京の美容室CLEFさん、和歌山の工房などで販売してもらっています。他にはネット販売や、はにわアニメーション(はにメーション)でのラインスタンプを作っています。

    ――因みに、のんのさんは何に活用できますか?置物でしょうか?素材は何でできていますか?

    のんのさんは、使いみちはありません、飾りです。素材は並信楽と言う「信楽の粘土」です。

     因みに調べたところ、「のんのさん」が香川の方言かはわかりませんでしたが、幼児語として確かに「のんのんさん」「のんのさん」という言葉があり、「観音様」といった意味があるそうです。地域によっては「なんなんさん」と言うこともあります。そうした意味を考えると、もし「のんのさん」をみかけることがあったら、何か良いことがあるかもしれませんね。





    <取材協力>
    はにわ作家 松江直樹(Twitter:@eustam/HP:http://www.geocities.jp/the_eustam/

    <記事化協力>
    もじさん(@Q_knsd)

    (黒田芽以)

    あわせて読みたい関連記事
  • オリジナルのお菓子「土器アイスクリーム」 かわいい見た目に土器ッ!
    インターネット, おもしろ

    オリジナルのお菓子「土器アイスクリーム」 かわいい見た目に土器ッ!

  • 「ふっくら福福土偶と埴輪」
    商品・物販, 経済

    カプセルトイ「ふっくら福福」第15弾は「土偶と埴輪」 9月15日より順次発売

  • まさに超絶技巧。指先で蝶よ花よと舞う万華鏡ペンダント。
    インターネット, びっくり・驚き

    まさに超絶技巧 指先で蝶よ花よと舞う万華鏡ペンダント

  • 「NO BORDER」で世界を駆ける「国境の無いこけし」。
    インターネット, おもしろ

    地球儀にかわって世界を駆け抜ける「国境の無いこけし」

  • これからのものつくりのカタチ?MidjourneyAIとの協力分業。
    インターネット, サービス・テクノロジー

    ものつくりの新たなカタチ?「MidjourneyAI」との協力分業で見えてきた可…

  • 幾重に重なる紙の幾何学模様。彫刻切り絵作家・輿石孝志の伝える世界。
    インターネット, びっくり・驚き

    幾重に重なる紙の幾何学模様 彫刻切り絵作家・輿石孝志が伝える「新世界」

  • 電子音を奏でる「無線給電オルゴール」がTwitterで紹介される。
    インターネット, サービス・テクノロジー

    キラキラ光るLEDのイルミネーション 電子音が奏でる無線給電オルゴール

  • 懐かしいけど新しい LED使用のピクセルアート作品がまさに光の彫刻
    インターネット, おもしろ

    懐かしいけど新しい LED使用のピクセルアート作品がまさに光の彫刻

  • 材木加工のビフォーアフター投稿がTwitterで反響。
    インターネット, びっくり・驚き

    木材加工の前と後 大きな木彫りの動物たちは小さな積み重ねから作られる

  • 日本をサイバーな街に 「セオイネオン」を背負いながら、日々活動するサイバー促進活動家が話題。
    インターネット, サービス・テクノロジー

    日本をもっとエモく 「セオイネオン」を背負いながらサイバーおかんは今宵も東京の街…

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理

  • 松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み
    エンタメ, 芸能人

    松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み…

  • 悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ

  • 11月17日からの平日限定で、「かっぱの挑戦 感謝祭」をスタート
    イベント・キャンペーン, 経済

    かっぱ寿司、おにぎりとかけうどんが平日限定で各82円に 「かっぱの挑戦 感謝祭」…

  • 「ウォーキング・デッド」特化オークションが初開催 総額3億円超の落札集まる
    エンタメ, 映画

    「ウォーキング・デッド」特化オークションが初開催 総額3億円超の落札集まる

  • ヤマト運輸、「当日配送サービス」開始 同一都道府県内運賃も新設
    企業・サービス, 経済

    ヤマト運輸、「当日配送サービス」開始 同一都道府県内運賃も新設

  • トピックス

    1. 汗冷え対策は「ヒートテックの下にエアリズム」 ユニクロ公式発の裏ワザが再び話題

      汗冷え対策は「ヒートテックの下にエアリズム」 ユニクロ公式発の裏ワザが再び話題

      屋内と屋外で寒暖差が大きく、着る服に悩みがちなこの季節、SNS上で「エアリズムの上にヒートテックを着…
    2. 「ドラクエ7リメイク」にキーファ再会エピソード追加 衝撃展開にSNSでは「恨み節」も

      「ドラクエ7リメイク」にキーファ再会エピソード追加 衝撃展開にSNSでは「恨み節」も

      2025年11月12日午前7時に配信された「State of Play 日本」にて、「ドラゴンクエス…
    3. アカウント1の投稿

      【前編】それでも私は、書くことを選んだ―― Temu不審アカウントに挑んだ無名記者の記録

      ある日の調査作業の過程で、SNS「X」上において、急成長中の越境EC大手「Temu」のサポート担当を…

    編集部おすすめ

    1. 「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理

      「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理

      小学館「週刊少年サンデー」で連載中の漫画「シテの花 -能楽師・葉賀琥太朗の咲き方-」の作者・壱原ちぐささんが11月18日18時、新たな投稿を…
    2. 松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み

      松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み

      俳優の松山ケンイチさんが11月17日、自身のXアカウント「松山ケンイチ(@K_Matsuyama2023)」でユーモア企画「誰も傷つけない悪…
    3. 悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ

      悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ

      小学館「週刊少年サンデー」で連載中の漫画「シテの花 -能楽師・葉賀琥太朗の咲き方-」の作者・壱原ちぐささんが11月17日、作品の掲載順に関す…
    4. 今年もやってきた“本番環境の事故録” Qiitaの「やらかしアドベントカレンダー2025」開幕

      本番環境などでの失敗談が集結 Qiitaの「やらかしアドベントカレンダー2025」開幕

      稼働中のサーバーでの作業ミスによるトラブルの顛末をつづる「本番環境などでやらかしちゃった人 Advent Calendar 2025」が12…
    5. 床掃除はおまかせ!「モップ機能つき生ルンバ」と化すビションフリーゼがかわいい

      床掃除はおまかせ!「モップ機能つき生ルンバ」と化すビションフリーゼがかわいい

      頭をぐりぐり動かしながら、床の上を滑っていく1匹のワンちゃん。飼い主さんが「モップ機能つき生ルンバ」と呼ぶビションフリーゼ・せとくんの動画が…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト