「切子アクセサリーとても可愛いので本当にオススメです。見て」というつぶやきとともに、Twitterに投稿されたのは「切子」と呼ばれる色鮮やかなガラス細工作品。投稿者であるガラス作家のともかさんが生み出した「切子アクセサリー」です。

 「高校生の頃に美術館で見た『ヴェネチアングラス展』でガラスに魅了されたんです!」と、自身の活動の原点を語るともかさん。

 とりわけ、興味を引いたのがガラス工芸。さらにその中の「切子」に焦点を当て、2019年よりガラス作家としての活動を開始。

 「カラフルポップで心躍る作品を目指しています!」というそれらは高く評価され、今年(2021年)開催された「第28回伝統工芸諸工芸展」では入選をはたしています。

 今回紹介した切子アクセサリーもまた、「カラフルポップで心躍る」を表現したもの。籠目紋など、切子独特の紋様が施されたそれは、まるで万華鏡のような輝きを見せています。

光を当てると万華鏡のような輝きを見せます。

 「大きいガラス板から、ガラスを小さく取り出し、さらに細かく模様を入れているので、その作業はかなりの手間です。その上で、仕上げの艶出しも1点1点確認しながら作っています」

 と、作品のこだわりを語るともかさん。ただ、今回の切子アクセサリーの場合、ひとつ気になるのが「重さ」。筆者も、切子といえばグラスといった器を連想するため、「アクセサリーでは少々負荷になるのでは?」と率直に感じたところ。

 ともかさんの別の投稿によると、着用者のレビューとしては、「思っていたよりも軽い」。また切子アクセサリーは、片方5~6グラムほどで作られているそうです。ちなみに5gというのは、A4用紙1枚分ほどの重さ。

 なお、ともかさんが生み出した様々な「ともきりこ」は、Twitterの他にInstagramでも紹介されています。

「気軽に切子を楽しんでいただきたい」投稿者の想いがこもった作品はTwitterやInstagramで紹介されています。

 公開されている作品はグラスや、今の季節にぴったりな風鈴など多種多様。「気軽に切子を楽しんでいただきたいんです」と語る通り、いずれも見ているこちらが心高鳴る「ガラスの展覧会」となっています。

<記事化協力>
ともか*ともきりこ*ガラス作家さん(Twitter:@tomokiriko/Instagram:@knbk_0613)

(向山純平)