JR東神奈川駅の3、4番線ホームには、立ち食い蕎麦の有名店があります。お店の名前は「そばうどん 日栄軒」。大正7年創業の老舗です。
老舗というだけでも美味しそうな予感しかありませんが、このお店をさらに有名なものとしているのが、丼からはみ出す穴子天が特徴の「穴子天そば」(税込み550円)。その豪快さから「立ち食い蕎麦マニア」の間でも話題になることしばしば。そこで今回は、一人うきうき食べにいってみました。
JR東神奈川駅に到着すると、日栄軒とは少し離れた場所のホームにもかかわらず、美味しそうなダシの香りが漂ってきました。マスク越しでも感じられたほど。これは……胃袋を強烈に刺激してきますね。
お店のある3、4番ホームに到着すると、美味しそうなダシの香りが更に強くなってきます。これ、冬の寒い日だとより一層そそられるんだろうなぁ。そんな事を考えながら、早速食券を購入。店員さんに食券を渡し、おそばを注文。
流石立ち食いそば屋、他のお客さんが少ない時間帯だったこともあり、数十秒でそばが到着。届いたのは、予想を遙かにこえた、丼から大胆にはみ出した穴子天。あまりの大きさにビックリ。そして、ダシの香りに混じった柚子の香り、とても美味しそうでつい写真を撮るのも忘れ、すぐに食べようとしてしまいました。
写真を撮りつつ、早速つゆを一口。つゆの色は黒いのに味が濃いわけでなく、柚子の香りが良いアクセントになっていて美味しい。なぜかホッと安心する味です。そばは柔らかめで筆者の好み。
次に主役の、穴子天を食べて行きます。かじりつく事が出来るほど大きい……衣は厚めでつゆがしみている部分と、そうでない部分で食感の変化も楽しめます。これだけ大きいので、食べ応えはもちろん抜群です。
おそば、穴子天と交互に食べ進んでいき、つゆに浸された穴子天が少しずつ食感を変えていくのを楽しみつつ完食。あっという間の出来事でした。
他のお客さんも並びはじめてきたので、「ご馳走様でした」と店員さんに伝えて店を後に。 「穴子天そば」は同じ値段でうどんにも変更可能なので、次に東神奈川駅に寄った時はうどんを食べようかと考えてしまいました。
ちなみに10分後。「次に寄った時」がまさかのすぐに訪れました。「穴子天そば」にとても満足し、余韻に浸りすぎたためか、ついICカードをお店に置き忘れてしまいすぐ戻ることになったのです……。
そして戻ってきたのならば、ついでにやはり……!ともう一杯。思わずおかわりしたくなるほど美味しい、そしてどこかホッとする味わいの「穴子天そば」でした。
(戦魂)