11月9日は「いい(11)くう(9)き」の語呂合わせから「換気の日」に制定されています。特に冬は、コロナ対策だけでなくインフルエンザなどの感染症も気になる季節。換気がより重要になる時期です。
そこで三菱電機株式会社では「24時間換気システム」の利用者を対象に、「冬の換気に関する実態調査」を行い、結果を発表しました。また、調査結果をふまえ、北海道大学の林基哉教授が、冬に行うべき換気方法を解説しています。
対象者は、2004年以降に建築された家に居住し、自宅に「24時間換気システム」が設置されていることを知っている全国の20代~60代の男女500人。
調査結果によると、コロナ禍において「換気」の習慣が定着した人は全体の8割。「今後も換気の習慣を継続したい」と回答した人は9割を超える結果となりました。
季節別にみると、「最も換気を意識する季節」は「冬」と答えた人が69.5%だったのに対し、「実際に最も換気を行う季節」を問う質問に「冬」と回答した人は56.8%と、他の季節と比較しても冬は換気意識と換気行動にギャップがあることがわかりました。
冬の窓開け換気に関する悩みを聞いたところ、「冷たい外気が侵入し寒い」が77.8%。次いで「雨や風が強い日は開けられない」が37.4%と、大多数の人が冬の窓開け換気は「寒さ」がネックになっていることが判明。
一方、冬の換気方法の質問では、「24時間換気システム」で効率よく換気ができるにもかかわらず、「24時間換気システム」と「窓開け換気」を併用している人が63.6%、「窓開け換気のみ」と答えた人が4.8%と、「窓開け派」が約7割という結果に。
意外とユーザーの中でも「24時間換気システム」のメリット「常時ONで窓開けなしでも効率的換気が可能」が認知されていませんでした。
林教授によると、冬の窓開け換気による室温の低下や乾燥などのリスクを取らずとも、「24時間換気システム」が正しく使用できていれば、窓開け換気を行う必要はないとのこと。
「24時間換気システム」には、室内で発生する汚染物質や人間の臭気、空気環境の悪化を防ぐための換気能力が備わっており、窓を開けなくても室内の空気環境を保つことができるそうです。
ただ、新型コロナウイルスの感染リスクが高まるタイミングでは、一時的に換気量を増やし感染リスクを下げることが重要であると語っています。
窓開け換気による室温の低下を防ぐには、「2段階換気」がおすすめとのこと。例えばリビングで家族が集まる場合は、少し離れた寝室などの窓を開けるというもの。加えて、冷たい外気をすぐに温め、加湿器で湿度を調整することで、室内の温度と湿度を維持しつつ快適に窓開け換気を行うことが可能になります。
この「2段階換気」は24時間換気システムが設置されていない住居でも応用可能。お風呂場やトイレ、レンジフードなどの換気扇を常時使用することで室内の空気環境が改善できるそうです。
他に、24時間換気システムがあっても正しく使用できていない場合や、メンテナンス不足の可能性があることが調査によって明らかに。
7割の人が「24時間換気システムを常時使用する」と回答したものの、「給気口の前に物を置かない」、「定期的な換気扇本体と給気口の掃除」など、効率的に換気するために必要な事柄を意識している人は、4人に1人程度にとどまっています。
林教授は、24時間換気システムの正しい使用が重要とし、「常時使用」や「給気口を開ける」ことに加え、定期的な掃除とメンテナンスも必要だとアドバイス。掃除をしても換気効率があがらないなどの場合は、換気システムの交換も選択肢にいれて常に室内の空気環境を快適に保ってほしいと語っています。
なお、調査結果を発表した三菱電機では「冬場の換気にオススメの三菱電機製品」として、室温を保ったまま換気できる「熱交換形換気機器『ロスナイ(R)』」を紹介しています。
情報提供:三菱電機換気ソリューションPR事務局