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おたくまライターが選ぶ2023年ゲーム注目の作品5選

 皆様ゲームは大好きですか?筆者はゲーム業界で散々な経験をしつつも、結局ゲームが好きでよく遊んでいるのですが、2023年も数多くのゲームが配信・発売を予定しています。

 ということで2023年にリリースされる、筆者が気になるゲーム5選をご紹介したいと思います!

  •  ちなみに先に公開した「おたくまライターが選ぶ2023年アニメ注目の作品5選」と同じで、「筆者が選ぶ5選」のため、メジャーなものはあまり選択肢に入りません。その点ご容赦いただけますと幸いです。

    ■ その1……「Alan Wake 2」

     アラン……起きて、でお馴染みの「Alan Wake」。Remedy Entertainment(レメディー・エンターテインメント)が開発し、2010年に発売された作品です。

    筆者はこれ以降のRemedy作品が大好きでして、「Alan Wake」「Alan Wake’s American Nightmare」「Quantum Break」「Control」といった最近のRemedy作品は一通りプレイしています。

     「Alan Wake」のライブステージで流れる名曲Children of the Elder Godや、「Control」の灰皿の迷宮で流れるTake Controlなんて聞いた日には、もうテンション爆上がりだったりします。

     その「Alan Wake」の正統続編が出るということで今から小躍りしたくなる気分です。「Quantum Break」では小話程度にアラン先生が出てきましたけど、とにかく「Alan Wake」の雰囲気やゲーム性は本当に素晴らしいと思います。

     日本語版のローカライズが最高峰だったんですけどねえ……残念ながら現在配信されている「Alan Wake」は英語版ベースですし、アラン先生無双シーンで流れるChildren of the Elder Godは版権問題で流れないのですが。

     「Alan Wake 2」はすでに日本版のサイトも用意されていますので、2023年再び暗闇との戦いが始まるかと思うと、もう全裸正座待機したい気分です。マジおすすめ。

    ■ その2……「Star Wars ジェダイ:サバイバー」

     2023年3月17日に発売を予定している「Star Wars ジェダイ:サバイバー」は割とメジャータイトルです。

     自分の世代だとスターウォーズはもうSF映画としては経典のような扱いではあるのですが、銀河帝国誕生から新たなる希望の間を埋めるストーリーとしてカル・ケスティスの物語として誕生したのが2019年の「Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー」。筆者はこのゲーム無茶苦茶ハマりました。

     PS版、XBOX版両方ともトロフィー、実績コンプするくらい遊びました。はい、同じゲームを二回コンプリートしているくらい大好きです。

    そんな筆者が「Star Wars ジェダイ:サバイバー」のトレイラーを見たら、フォールン・オーダーの時よりもおっさんになったカル君にちょっと哀愁を感じたりもしますが、それでもまた眠れない時間がどんどん増えそうで怖いです。

     アクションゲームとしては多少難しいかなーとは思うのですが、スターウォーズの世界を忠実に再現し、所謂正伝の合間を埋める作品としてこういったゲームがどんどん出てきてほしいなあと思います。

    Star Wars ジェダイ:サバイバー

     カル君がパダワンからジェダイマスターになって、メリンはどういう扱いになっているのかとか、ちゃんとジェダイオーダーの一員になっているのかとかめちゃくちゃ気になる。

     あと一作目でもいい感じに怖すぎる登場をしてきたダースヴェイダーとか……今から気になっちゃってやっぱり寝れないよ!な作品だと思います。

    ■ その3……「Kerbal Space Program 2」

     え、これ続編出すんだ的な存在ですが……筆者の「Kerbal Space Program」は割と歪んでまして、いかに飛びそうにないロケット作って飛行させるかとか、無茶苦茶な形をどう整合性取らせるかに偏っていました。

     宇宙船を建造して星を飛び出し、「Kerbal系惑星」を目指すという作品なのですが、まあとにかく宇宙船、ロケットはきちんと設計しないとちゃんと飛ばないんですよね。

     筆者も酒飲みながら遊ぶのが好きだったので、割と雑な宇宙船作って墜落させてはゲラゲラ笑っていましたが、よく考えると凄まじい数のカーバルを犠牲にしているので相当に恨まれているでしょう、反省。

     それでもこのタイトルは日本でも非常に人気のあるタイトルです……二作目となる本作は銀河の謎を解き明かすべく宇宙へとカーバルを進出させ、恒星間航行技術やコロニー建造とかもできるようになっているみたいですね。

     さらにマルチプレイも対応するということで、いったいどんな宇宙船が飛び出してくるんだろうと今から非常に楽しみな一作です。

     2月に「Kerbal Space Program 2」は配信開始されますので気になる方はチェックしておいても良いかと思います。ちなみにPCスペックは一作目でもかなり必要で、筆者はまずパソコンを新調しないと危なそうな気がしますが……大丈夫かな。

    ■ その4……「Starfield」

     ベゼスタの新作である「Starfield」ですが、これも気になっています。というかSF大好きなんで、こういうトレイラー見ただけでワクワクするタイトルは大好物なんですが、もう映画ですねほとんど。

     自分がゲーム開発にも関わる機会が多かったので、実際にゲームを見ると「これ大変だろうな……」とか思っちゃうクチなのですが、そんな自分の目から見てもこれは凄まじい血と汗と涙と、そして情熱がないと作り上げられないタイトルだなと思います。

     人類の謎を探るべく銀河へと旅立つというストーリーの中で惑星を調査し、基地を設営して資源を集め、さらなる強力な武器や探索に必要なアイテムを生産する。

     宇宙船をアップグレードしてより深い宇宙へと探索の手を広げる……元々「スカイリム」などのRPGが得意な同社ですが、SF作品も得意としておりそれだけでも期待値が爆上がりするわけですが……とにかくクオリティが異常に高いのが特徴ですね。

     おそらく実際にゲームプレイをすると、「フォールアウト」などの例に漏れずたくさんのバグやトラブルが出てくるのだとは思いますが……そんな杞憂を完全に吹き飛ばすくらい楽しめるゲームになっていそうです。

     今からトレイラーを見ているだけで宇宙旅行に行きたくなるそんなスーパータイトルの一つだと思います。

    ■ その5……「Sherlock Holmes The Awakened」

     はい、「Sherlock Holmes The Awakened」は2006年に販売されていたゲーム作品のリメイクです。まさか17年も経ってリメイクされるなんて誰も思ってなかったんじゃないでしょうか……筆者も販売予定のページ見て流石に驚きました。

     本作品は若き探偵であるシャーロック・ホームズが助手のワトソンとともに不思議な失踪事件の調査をするところから始まるという、一見すると単なる探偵者のゲームのように思える作品なのですが、ストーリーが進んでいくと実はその失踪事件にカルト教団が関わっており……というかなり重厚なストーリーが用意されています。

     筆者がなぜこれを取り上げるのか……この作品、シャーロック・ホームズの皮をかぶっていますが根っこはクトゥルフ(クトゥルー)神話なんです。もう一度言いますね、みんな大好きクトゥルフ神話の話なんです、このゲーム。

     なのでラヴクラフト信者からすると絶対に避けて通れないゲームの一つだったりします。実際にクトゥルフ神話の舞台背景は1920年代なのですが、本作は1800年代後半を舞台としており若きシャーロックがクトゥルフの神々にどう対峙するのかが描かれています。

     ゲームとしては1から完全に作り直されているそうで、当時プレイした方でも楽しめるようにストーリーラインなども書き直されているそうで、再び楽しむのも良いかもしれません。

    Sherlock Holmes The Awakened

     元々ホームズとクトゥルフ神話って相性が良くて、本作のリメイク前の作品が出る以前には「緋色の習作」(原題:A Study in Emerald)なんて短編小説が出ていたりもしますので、この組み合わせの悪魔合体は割とファンが多かったりもします。

     本作品、ラヴクラフトファンである筆者は待ち望んだ作品だったりもしますが、皆様はどうでしょうか?

    ■ 他にもあるよ!注目タイトル

     さて2023年ゲームから5つご紹介させていただきました。このほかにも注目のゲームはたくさんありますね……国産タイトルでも「ストリートファイター6」のような超大作なども用意されていますし、リメイク版の「零 ~月蝕の仮面~」なんかも注目していたりしますが、今回は5個に絞るということで完全に趣味丸出しのチョイスとさせていただきました。

     そろそろPS5やXBOXの供給も増えてきそうで、ちゃんと環境を整え直して遊ぶのは良いかもしれませんね!

    ※画像は公式youtubeチャンネルで配信された、各ゲームトレイラーのスクリーンショットです。

    【上村健太郎:筆者プロフィール】
    神奈川出身、東京在住。オンラインゲーム業界において長らくプロモーションやプロデュースなどを担当し、数多くのタイトルを立ち上げ、そして終了させてきた苦い経験の持ち主。
    私生活では妻と二匹のビーグル犬よりも地位の低い生活を満喫中。

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