「夢は福岡の糸島に美味しい料理の店を出すこと」と語るのは、元ホテル料理人で現在は長距離トラックのドライバーをしている「とらシェフチャンネル」さん。毎回、車載用炊飯器を使用して美味しそうな料理をInstagramなどに投稿し、多くの人の胃袋をわしづかみにしています。

 Instagramには、車載用炊飯器で2つの料理を同時に作った「韓国風炊き込みご飯~シャキシャキえのきに胡麻の香りをまとわせて~」や、秋鮭・米・バターを一緒に炊いた「秋鮭ごはん~バターの香りとともに~」など、豪快なトラック飯の動画が数多く公開されています。

 とらシェフチャンネルさんに話をうかがうと、長距離トラックのドライバーに転職したのは2022年2月。車載用炊飯器を駆使してトラック飯を作り始めたのは、同年9月頃といいます。

車載用炊飯器を駆使してトラック飯を作り始めたのは、同年9月ごろ

 トラック飯を作り始める前は、パーキングエリアや24時間営業のファストフード店、コンビニなどで食べ物を購入していたそうです。

 ところが、場所によっては周辺にお店がなく、食事ができないことが多かったので、自分で温かいご飯を作ろうと思ったのがきっかけだったそうです。以来、同じ境遇のトラックドライバーのために炊飯器1つで簡単にできる料理を投稿しているのだとか。

 トラック飯を作る上で重要なアイテムなのが車載用炊飯器。使用しているのは海外製の「Hill Stone」というメーカー。有名なトラック運転手YouTuberの方が、この炊飯器を使用した動画を投稿していたことや、オンラインのショッピングサイトで見つけた時に安価で機能も多彩だったため購入したそうです。

トラック飯を作り始める前は、パーキングエリアや24時間営業のファストフード店、コンビニなどで食べ物を購入

同じ境遇のトラックドライバーのために炊飯器1つで簡単にできる料理を投稿

食事ができないことが多かったので、自分で温かいご飯を作ろうと思った

 基本的に「こんなの食べたいな」というものがアイデアの源となっており、「料理人の下積み時代に先輩に賄いを作っていた事が経験として基盤になっている」と語ります。 さらに「車内にニオイが残らない」「洗い物やゴミがあまり出ない」の2点を心掛けているのだとか。

基本的に「こんなの食べたいな」というものがアイデアの源

「料理人の下積み時代に先輩に賄いを作っていた事が経験として基盤になっている」

「車内にニオイが残らない」「洗い物やゴミがあまり出ない」の2点を心掛けている

 ちなみに、とらシェフチャンネルさんの出身は東京。「なぜ糸島に料理店を出すのが夢なのか?」聞いてみたところ、ホテルの料理人時代に糸島へ旅行した際、肉や魚、野菜など、どれをとっても美味しかったそうです。その頃はちょうど独立を考えていた時で、「ここで店を出してみたい」と決意。その後、移住したとのこと。

 今後のトラック飯について、「本当は焼き物や揚げ物をしたいなぁと思っている」と、とらシェフチャンネルさん。しかし、ニオイが残るので「雪が降る中、鍋をしたい」とトラック飯の構想を膨らませていました。トラック飯の動画はInstagram(torachefchannel)の他にも、Twitter(@torachefchannel)やTikTok(torachefchannel)などでも投稿しているので、気になった人はのぞいてみるのも良いかもしれません。

<記事化協力>
とらシェフチャンネルさん(Instagram:torachefchannel/YouTube:@torachefchannel)

(佐藤圭亮)