株式会社ヤクルト本社が全国の10代~60代の男女8400人を対象に、不調やストレスと睡眠に関する健康意識調査を実施。
調査結果から現代人の約半数が季節の変わり目に疲れや肩こり、倦怠感などの「不調」を感じていることが明らかになりました。
この調査は、9月にインターネット調査として行われました。季節の変わり目の不調やストレスについて、またその不調とストレスと睡眠との関係についての健康意識調査です。
季節の変わり目に不調を感じると答えた人は、身体面が56%、精神面が45.9%となっており、対象者の約半数が不調を感じていることがわかります。
不調の内容は、身体面では「疲れやすい」に次いで、「肩こり」、「睡眠の不調」、「目の疲れ」などが挙げられ、精神面では、「だるさや倦怠感」、「何もしたくない・おっくう」、「不安」、「イライラ」などが多くなっています。
また、季節の変わり目の不調への対策として、2人に1人が「十分な睡眠」、4人に1人が「質のいい睡眠」 と回答していることから、不調にならないために睡眠が重視されていることがわかりました。
他の対策としては「適度な運動」、「規則正しい食事」、「湯船につかる」などが挙げられています。
次に、ストレスの実態についての調査では、7割以上が普段の生活でストレスを感じていると回答。「どのようなタイミングでストレスを感じるか?」を聞いたところ、「人間関係」が46.1%、「睡眠不足」が43.4%、「仕事」が43.1%、次いで「体調」、「家族の問題」、「自由な時間がとれない」などの回答が寄せられました。
時間の使い方や時間に対する意識とストレスの関係を見てみると、「勤務時間が長い」、「家事時間が長い」と感じている人や「自由時間が短い人」など、時間に追われる生活をしている人ほど、ストレスを感じやすい傾向にあるようです。
一方で、趣味に打ち込んでいる人や充実した生活を送っている人はストレスが少ないという結果に。毎日の刺激が足りないと感じる人と比較し、刺激が足りている人のほうがストレスが少ない傾向にあることもわかりました。
加えて、ストレスを感じやすい人ほど「寝起きがすっきりしない」、「日中も眠さが続く」、「睡眠時間が短い」など睡眠に関する悩みを抱えていることが判明。反対に、不調にならないために十分な睡眠や質のいい睡眠を心がけている人は、「ストレスを感じない」割合が高くなっています。
ストレスを感じている人へ「あなたのストレス対処法は?」を質問すると、「叫びながら全力疾走」、「枕を投げる」、「変顔をしまくる」などのアクティブなものから、「土にふれる」、「妻の笑顔に癒やされる」など癒やし系のもの、「ポジティブな言葉を言う、自己肯定感が上がる動画を見る」などの自己啓発系のものまで様々なストレス発散方法が寄せられました。
ストレスを感じていない人に同じ質問をしたところ、「鏡に向かってポジティブなワードを言う」、「朝の挨拶を家族や職場など出会う人と必ず行う」など、気軽で習慣化しやすい発散方法が集まったそうです。
保健学博士の蝦名玲子さんによると、季節の変わり目の不調は自律神経の乱れが原因のひとつとのこと。交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで免疫機能の低下や倦怠感などが起こり、睡眠の量や質にも影響を及ぼすそうです。日光を浴びる、適度に身体を動かす、規則正しい食事をとることが大切であると語っています。
また、寝つきが悪いなどの睡眠の問題は心が弱っているサインであり、そういったストレスに自分で気付き、上手に解消・対処することが重要であると伝えています。
情報提供:株式会社ヤクルト本社