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【無所可用】モアイに関する大きくて地味な夢

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43615e9f不定期連載の「エドガーの無所可用、安所困苦哉」。エッセイの様なコラムの様な読み物です。第11回目となる今回は、「モアイ」に関する大きくて地味な夢のお話し。
「モアイ」……なんで日本ではこんなにモアイが知れ渡っているのでしょう?ラパ・ヌイ(イースター島)、はっきり言って遠いですよ。日本からだと飛行機の乗り継ぎで途中1泊しないと行かれない場所です。そんな遠くの孤島の石像が、日本でなんでこんなに有名になったんでしょうか。

  • さて、ワタシはモアイは大好きです。新婚旅行の行き先に挙げて却下されたエピソードは過去に書かせていただきました。
    でもあきらめたわけじゃないんですよ。いつかは行きたいラパ・ヌイです。そして晴れて行くことが出来たら、ぜひやりたいことがあります。それは、「全部のモアイに触る」。

    なにしろ小学生になる前からモアイファンなのです。モアイファン歴と鉄道ファン歴はだいたい同じくらいなんです。違いといえば本物を見たことが無いくらいで……、ラパ・ヌイに行ったとしても、おそらく一生に一度しか行けないでしょうから、行ったらモアイづくしで過ごしたい!そう考えております。

    また、コドモの頃にはそれこそ遠い夢であったラパ・ヌイも、今ではパッケージツアーで行ける時代になりました。そうなってくると、ただ見るだけではもうひとつ物足りない。ということで、「全部のモアイに触りたい」ということにあいなったのです。

    モアイには、きちんと祭壇(アフ)に立っているのと、そうでないのとがあります。
    祭壇に立っているモアイは、神聖な存在なので触ってはいけないことになっています。というか、祭壇に登ってはそもそもいけませんね。
    ちなみに、今祭壇に立っているモアイは復元されたものが殆どです、ただ復元されたとはいえそれでも祭壇に立っているものですから、できれば触らない方がいいでしょうね。
    ただ触れるモアイも勿論あります。その他の、つくりかけとか、移動途中とか、倒されたのとかは、まぁこういうのは触っても大丈夫じゃないかなと……。
    ただね、ここまで大丈夫と書いておいて、こういうのもなんですが、この「モアイ」の見分け方。
    これが結構難しかったりもするのです。

    特に、倒されたモアイは、下向きに倒されていて、長年の風雨にさらされ風化が進んでいます。うっかりするとただの石と勘違いしてしまいます。倒されたモアイの写真をいくつか見ましたが、削れていたり割れていたりで、石像が石へと戻っているかのようでした。モアイ好きと言っても研究者ではありませんから、風化した背中を見ただけでモアイを見分ける自信はありません。ただの石だと思ったらモアイだった、なんてことにはならないだろうか、と思うわけです(実際、倒れたモアイを石と間違えて落書きをし、捕まった人がいます)。
    実際、いろいろなモアイ関連の本を読んでいますが、きちんとしたモアイの数は今だ正確には数えられていないらしいのです。
    ちゃんと数えた(ヒマな)人がいないのか?いても日本で知られていないだけなのかもしれませんが……。ちなみに”およそ”1000体はあるようです。

    そんな状況なので、もし訪れる事ができたならば「モアイか石かを確認」しながら、ということになりそうですが、ラパ・ヌイは結構広いです。小豆島程度と言われますが、島全体にモアイが点在していて、しかも道が整備されていないという現状から想像すると、「モアイ:石判定」をする以前に、島をスムーズに移動する手段がなさそうだなと。ツアーではオフロード車などで見に行くようですが、普段観光客が行かないような場所にもモアイはあります。
    このような状況を考えると、まずはどこにどれくらいモアイがあるかをきちんと調べて、場所ごとに回っていく、という計画性が必要になる気がします。
    そうすると、ラパ・ヌイの一般的なツアーにある2~3日の滞在では、とても追いつきません。短くても2週間くらい滞在する必要がありそうです。

    ……と、現実的なことを考えると無理っぽさが前面に出てしまいますが、そういう現実的なことは置いといて、実現できそうなひとつの夢として「全部のモアイに触る」というのを掲げておくのはいいかなと。
    これは「乗りつぶし」の感覚です。全部の路線に乗って、乗った区間の地図の路線を赤く塗る、というのに近いです。達成しても誰も褒めてくれませんが、割れたツメをグルーで補修した以上の達成感があると思います。

    でも、全面的に一人で実現できるかというとそうでもなさそう(特に費用が)なので、こうして人の目に触れるところに書いて、「面白そうだから行ってみよう」と言ってくれるスポンサーがついてくれないかな~と、邪なことを考えているのでした。

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