黒子のバスケ1巻表紙(集英社・週刊少年ジャンプ)s15日に発生した、漫画「黒子のバスケ」(集英社・週刊少年ジャンプ)に関連する、毒入りお菓子事件について、犯人が名乗った「怪人801面相」がネットで話題になっている。

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黒子のバスケ1巻表紙(集英社・週刊少年ジャンプ)


犯人が名乗った「怪人801面相」。この名前は、これまで度々発生した「黒子のバスケ」脅迫事件で、犯人が犯行声明を投稿したインターネット掲示版2chに、犯人一味として今年1月に初登場している。
2ch利用者及び、一連の脅迫事件に興味がある人には既に知られた名前ではあったが、今回大きく報道されたことにより、今ネット上では改めてこの名前が注目を集めているのだ。

今回の、毒入りお菓子を店頭に置く手口といい、犯人名といい、先に1980年代に発生した「グリコ・森永事件」の犯人「かい人21面相」を連想しがちだが、実は間にある「801」とはオタク業界でいう「ヤオイ」を指す文字列。

ヤオイとは、いわゆる男性同士の恋愛を描いた作品を指す。ただし、最近ではBL=ボーイズラブの方が一般的に使われている。
ちなみに今回脅迫の対象になっている「黒子のバスケ」は、BL業界で非常に人気が高い作品。BL本が扱われる同人誌即売会では必ずジャンルが設けられたり、オンリーイベントと呼ばれる単独イベントも度々開催されるほど。
そうした流れがあり、名前の由来は間違いなく「801=ヤオイ」と思われる。

このことが報道されるや、気づいたネット民は即反応。「よりにもよって801www」「えーっと?怪人801面相さん?じわじわくるwwww」など絶賛反響中。
そして801という表現を使用したことにより「犯人は腐女子?」「腐女子に恨みがある人?」という、犯人腐女子説と、犯人アンチ腐女子説の2つが議論される始末。

ちなみに、「801」という表現。今でも一応使われてはいるが、先にも紹介したとおり現在は同義語のBL=ボーイズラブの方が一般的。
「801=ヤオイ」を一番使っていたのはだいたい1980年から1990年半ばごろまでとされており、もしこの犯人が“素”でこの言葉を利用していたならば世代は30代半ばあたりから40代半ばが予想される。

とはいえ、今回の犯行は今年1月からの沈黙を破り約9カ月ぶりの始動。そして、犯人名は既に知られたもののため、今回は模倣犯である可能性もある。
そして、今回は人が口にするお菓子への毒物混入、設置対象とされたセブンイレブンでは全対象商品回収までの騒ぎ。イタズラにしてもとっくに度は越している。
一日も早い犯人逮捕が期待される。

※腐女子とは=801、ヤオイ、BLを愛好する女性を指す言葉。

※怪人801面相=「黒子のバスケ」一連の脅迫事件一味の一人として今年1月に2chに初登場。それまでの犯人は「喪服の死神」を名乗っていた。一応別人としているが、その時犯人が投稿した画像から喪服の死神が使用していたカメラと同一であることが2ch利用者の分析で判明。喪服の死神=怪人801面相は同一と考えられている。なお、その時「黒子のバスケ」の“カップリング”と呼ばれる男性キャラクター同士のBL的組み合わせもいくつか書き込んでいる。そのため、怪人801面相はBL作品にかなり明るい人物と思われる。

画像:「黒子のバスケ」1巻表紙