放送作家・鈴木おさむさんがブログ上に投稿した「キャラ弁」に関する問いかけを発端に、ネット上で「キャラ弁の是非」が議論されているそうです。ニュースサイト複数で紹介され話題になっていました。
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■キャラ弁は作るべき?
鈴木さんが問いかけたきっかけは、寄せられた子供のお弁当に関する相談から。
相談者は共働き家庭だけどももうすぐ子供のお弁当作りが始まるので、最近はキャラ弁が流行っているし「そういうお弁当を作った方がいいのか迷っています。」と悩んでいるようす。
そこで鈴木さんは、この問題について「お子さんのお弁当。キャラ弁、やってる?やってない?そのようなお弁当、作った方がいいと思う?作らなくていいと思う?その努力すべき?しなくてもいい?」と問いかけたところ、コメントには様々な意見が寄せられていました。
▼肯定派からは「状況により作り分けてる」「残さず食べるから作る」など
自分がキャラ弁を作って貰えなかったという人からは、子供時代のそれを悔しさに料理の腕を上達させたという意見もあれば、普段のお弁当は手抜き弁当だけれども月1のお弁当会や遠足では作ると言う人、子供が喜ぶので頑張って作っているという人に、キャラ弁だと残さず(好き嫌いなく)食べるので作るという人とそれぞれ事情や考えがあり作っているようす。
▼否定派からは「不衛生」「面倒」など
そして否定派と思われる方からは、食材をべたべた触るので不衛生という人、キャラ弁は子供には食べにくいという人に、作るのが面倒、食べ物で遊んでいるように見えるという意見も見られました。
■幼稚園・保育園では一部「キャラ弁禁止」に
最近ネットニュースで頻繁に紹介されていますが、一部の幼稚園・保育園では「キャラ弁禁止」を打ち出すところが出ているそうです。
理由は「キャラ弁が流行りすぎ過剰になりすぎているから」「キャラ弁をきっかけにいじめにつながるから」と言われていますが、実際どの園が実施しているのか具体名が出回らないため真偽不明。ただ情報だけが一人歩きし、世のお母さん方を無駄に不安がらせているようです。
紹介されている記事によると「キャラ弁を理由にいじめられる」のは、「キャラ弁でない子が冷やかされる」というパターンと、「蓋を開けた時にキャラクターが崩れて冷やかされる」パターンがあるようです。
園としては、問題に発展しそうなものは極力排除しておきたいという事なのでしょうね。
■筆者は「特別な日だけ作る派」 作る時はリクエスト制
筆者は二人の子を持つ親であり、今回話題になっているキャラ弁は「作る派」です。
ただし普段は給食が出る園や学校に子供達を通わせているので、「遠足」や「運動会」など特別な時にしか作りません。それも時間に余裕がある時など出来る時に限って作っています。
変わりに作る時は、子供達からリクエストを受け付け、それを叶えることにしています。
写真はリクエストされたから「知恵を絞って作った結果」です。キャラ弁は子供とのコミュニケーションのようにもなっているので、作る側も食べる側も毎度それなりに楽しんでいます。
勿論「食べやすさ」や「食べきれる量」を考慮して作っていますが、栄養についてはそもそも子供用お弁当箱が小さいので、バランス良くとは最初から無理な話。
そのため、「食べやすさや」「食べきれる量」を優先し、食べられるもの・好きなもの・こそっと嫌いなものを織り交ぜ入れるようにしています。勿論衛生面にも配慮して、加工の際にはラップをかけた上だとか、加工後には火を通していますよ。
■作り分けする人が多い?
話を戻しますが、鈴木さんのブログにも筆者と同じように「特別な日だけ」という方が多くコメントを寄せており、賛成と反対がパッきり対立している訳ではありません。どちらかと言うと、筆者のように「特別な日だけ」か「普段と特別な日で作り分けている」という方が多い印象。もしくは作った事はあるけど、子供が普通ので良いと言うから今は普通のお弁当という方。
こうした問題が騒がれる時は反対派のネガティブ意見ばかりが先行して目立ちますが、実際見てみると案外皆さん冷静にそれぞれの考えを投稿しています。
他にも、おにぎりにちょっと目を付けるだけ。という人もみかけられました。それぞれ自分が出来る時に、できる限りを精一杯やっているだけではないでしょうか。確かに中には、毎度豪華なキャラ弁を気合い入れて作っているという方もいるかもしれませんが、私は「よそはよそ、うちはうち」と子供に言い聞かせていますし、それで子供は納得してくれています。恐らくそれはどのご家庭も同じでしょう。
子供の個性が十人十色あるように、家庭の事情も同じだけそれぞれ。
親達は出来る時に出来る事で子供達に愛情を注げばいいだけなのです。普通のお弁当でも、キャラ弁でもかける愛情はきっと変わりません。作ろうが作るまいが「よそはよそ、うちはうち」ですよ。
(文:栗田まり子)