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淫行条例を逆手に取った「ネオ美人局」が流行中!?

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法に守られている限り、法を遵守するのがこの国に住む上での最低限のルールですが、そんな法律を逆手に取った美人局が横行していると話題になっています。この件については、生活トラブル相談センター東京などが注意を呼びかけているほど。

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    未成年のイメージ写真

    ■そもそも淫行とは?

    淫行条例とは日本の地方自治体が定める青少年育成条例で、既婚者を除く18歳未満の男女との性的な行為全般やそれを教えたり見せることを規制するものです。

    この条例に違反した場合、例えば東京都の場合は2年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。また、実際に18歳未満の身体に触れていなくとも「淫行を教示し、またはそれを見せることに対する罰則」も設けている都道府県が多くを占めます。

    なお、淫行に該当しない場合は、婚約中の相手および真摯な交際関係にある相手の場合とされていますが、当時者双方にその意志があっても未成年者側の親権者が認めていない場合には、親権者が告発しそれに基づき逮捕されるケースが過去に起きています。また、13歳未満の場合はどのような場合であれ刑法により強姦罪として処罰されます。

    逮捕されるイメージ

    ■SNS普及に伴い増えてきた“ネオ美人局”

    そんな条例があるにもかかわらず、インターネットの普及およびSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)の利用者が拡大したことで、新たなる美人局が横行しているそうです。

    本来なら出会うことがなかった成人と未成年がSNSに付随するダイレクトメールサービスやコミュニケーションアプリであるLINEなどで簡単に繋がることができてしまい、結果そのまま行為に至り、さらにそれをネタに成人が恐喝されるというケースが報告されています。

    淫行条例を逆手に取った「ネオ美人局」が流行中!?

    これまでの美人局のケースだとアウトローの住人が自分の愛人を使って一般人を陥れ恐喝する、というものが世間一般の美人局に対する認識でしたが、ネオ美人局の場合はまさかの未成年がその年齢と立場をタテに恐喝するというものです。

    未成年だとわかっていながらも「純粋な恋愛」「相手も同意」という理由で性行為に至る人がいるようですが、先に書いた親権者が認めていないケースや、相手の未成年が最初から美人局するつもりだった場合、気が変わってしまったら後の祭り。
    さらに相手が成人していると聞かされていたのに実は未成年で知らずに条例違反をしていた……そしてその事実をタテに弱みにつけ込むケースもあるとのこと。条例違反をしてしまった事実が後ろめたく、恐喝されたと警察に言えず泣き寝入りする人や、恐喝され続ける人は後を絶ちません。

    ■巻き込まれないためには?

    まずは未成年と仲良くなっても決して関係を持たないことが、事件に巻き込まれないためには最重要です。さらに相手が未成年を伏せている可能性を考えると、体の関係を容易に受諾するような相手には最初から疑ってかかることも重要。下心はろくなことにならないということを肝に銘じておくべきです。

    また、どんな場合であれ恐喝された時点で警察に相談しましょう。
    条例違反をしたことは罪に問われる可能性がありますが、恐喝は刑法249条で10年以下の懲役に処するとされており、立派な重犯罪です。恐喝され続けないためにも、毅然と通報することが被害を最小限に留めるためには必要なのではないでしょうか。

    SNSなどで知り合った身元が明らかでない相手といくら「互いに恋に落ちた」と信じこんで行為に及んでしまっても「相手の気が変わることもあるかもしれない」「喧嘩しただけで通報されるかもしれない」「淫行条例違反による社会的な制裁は罰則よりも重い」ということを心の片隅にでも置いておいてくださいね。

    ▼参考
    生活トラブル相談センター

    文:貴崎ダリア=夜の世界の話題から今夜の晩ご飯までWeb媒体を中心に幅広く執筆。元SM倶楽部の女王。著書『女王様が教えるSMの作法』を発売中。

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