イギリス海軍の新鋭空母、クイーンエリザベス。現在本格的な就役に向けて運用試験中ですが、2018年2月2日(現地時間)、その飛行甲板に初めてヘリコプターが着艦しました。

 まず着艦したのは、第820海軍飛行隊のマーリンMk.2(AW101)とイギリス空軍のチヌーク(CH-47)。第820海軍飛行隊にとっては、2017年6月以来となる艦上運用となりました。

 機首に「HMS QUEEN ELIZABETH」と表記された第820海軍飛行隊のマーリンMk.2、ZH846号機は艦の左舷後方からゆっくりと近づき、着艦。一旦甲板上に固定されたのち、トーバーでトーイングカーに連結され、甲板上を移動。前方の位置で再び甲板に固定されました。

 続いてイギリス空軍に所属する2機のチヌークが、同じく左舷後方から近づき、相次いで着艦。飛行甲板上に固定されました。

 また、第845海軍飛行隊に所属するマーリンMk.3も着艦。様々なバリエーションのヘリコプターが安全に着艦できるかテストされました。

 後日、チヌークは実際に舷側エレベータを使用して格納庫に収容する試験も実施。問題なく運用できることが確認されました。


 空母クイーン・エリザベスで運用される航空機は、ヘリコプターの他F-35Bもありますが、F-35Bはまだ運用試験中なので、空母クイーンエリザベスでの着艦試験はもう少し先になりそうです。

Image:MoD Crown Copyright 2018

(咲村珠樹)