小さい頃に河原で石ころを積み上げて遊んだ事がある人もいるかもしれませんが、でこぼこで不ぞろいの石はすぐに崩れてしまいます。しかし、ものすごいバランス感覚でまるで芸術作品の様な積み石を作り上げてしまう人が。ツイッターに投稿され話題になっています。

 とあるツイッターユーザーがたまたま目にしたものは、河原に積まれた石。それも、ただ積んであるだけではなく絶妙なバランスで見事にとがった部分を下に立ててあったり、小さな石と大きな石を交互に積んでてっぺんには大きな石が鎮座していたり。京都の河原で発見されたその場面を写真に撮りツイッターに投稿したところ、瞬く間に7万回以上のリツイートと17万6千以上のいいねが。すると、この絶妙な積み上がり具合を作ったという人が登場したのです。

 数年前から密かに流行しているという、「ロックバランシング」という石を積み上げるアート。それを2年前から行っているという、daisuke__ismさんがこのアートの作者。普段は高野川の高野橋付近や鴨川デルタ付近で活動をしているという事です。インスタグラムやツイッターには大拡散された作品以外にも、様々な超絶技巧的な石の作品が紹介されています。

 投稿されている写真をみてみると、平たい石を重ねてアーチが作られていたり、ひし形の様な石のとがった部分が下になって積み上がった上に立っていたりと、互い違いに積まれた石のバランスが絶妙な具合に保たれています。

ロックバランシングの2段アーチ


石でできたアーチと大きな石の積み上がりが見事

 daisuke__ismさんによると、石を積み上げる時間自体は大体10~15分くらいでできてしまうそうですが、石の選別や構図を考えるのにはかなり時間を使うという事です。石を持った時に絵になりそうかどうか、バランスがとれるかどうかを考えて、持った時の相性も含めて石を選んで設計図を頭の中で作るんだそうです。それにしてもどの作品も絶妙なバランス。指でちょっとでもつついたら、すぐに崩れてしまいそう。

 ツイッターでは「ユニクロのCMに出たい」という意気込みを見せているdaisuke__ismさん。ロックバランシングの制作風景も投稿していますので、気になった人は見てみると面白いですよ!

<記事化協力>
daisuke__ismさん(Twitter:@IsmDaisuke/Instagram:daisuke__ism

(梓川みいな)