2018年8月31日(現地時間)、南シナ海で海上自衛隊の護衛艦かが(DDH-184)、いなづま(DD-105)、すずつき(DD-117)は、アメリカ海軍の空母ロナルド・レーガン(CVN-76)の空母打撃群(CSG-5)と共に艦隊行動訓練を行いました。あわせて、空母ロナルド・レーガンが属する第70任務部隊(TF70)の司令官、カール・O・トーマス少将が護衛艦かがを訪問。第4護衛隊群司令の福田達也海将補と会談を行いました。
この艦隊行動訓練は、平成30年度インド太平洋方面派遣訓練(インド、インドネシア、シンガポール、スリランカ、フィリピン)のため、最初の訪問国であるフィリピンに向かう途中で行われたもの。派遣部隊である第4護衛隊群の護衛艦かが、いなづま、すずつきは、アメリカ海軍の空母ロナルド・レーガン、巡洋艦アンティータム(CG-54)、駆逐艦マイラス(DDG-69)とともに、フォーメーションを組んでの航行、アメリカ艦船への燃料補給などの艦隊行動訓練を行いました。
この後、第70任務部隊の司令官、トーマス少将がロナルド・レーガンから護衛艦かがを訪問。迎えた第4護衛隊群司令の福田海将補と会談を行いました。
会談後、トーマス少将は「今回、第70任務部隊と海上自衛隊が行った共同訓練で見せてくれたチームワークとプロフェッショナリズムは、我々アメリカと日本とが全く違和感なく一体化していけるということを証明するものでした。第4護衛隊群と訓練できたことは、我々の空母打撃群にとっても非常に光栄なことであり、これまで海上自衛隊と相互に築き上げてきた信頼を感じさせてくれました」という談話を残しています。
この後、海上自衛隊の派遣部隊はフィリピンを訪問し、フィリピン海軍との合同訓練や、相互理解のためのレクリエーションを行っています。
このほかにも、海上自衛隊の輸送艦おおすみ(LST-4001)が8月25日に太平洋上で、アメリカ海軍の強襲揚陸艦ワスプ(LHD-1)、ドック型輸送揚陸艦グリーンベイ(LPD-20)、ドック型揚陸艦アシュランド(LSD-48)、駆逐艦シャウプ(DDG-86)と合同訓練「PASSEX」を行っています。
インド太平洋地域は日本の主要貿易ルート(シーレーン)であり、海上自衛隊はアメリカのみならず、周辺諸国との共同訓練を通じて、その平和かつ友好的な関係を維持する努力を続けています。
Image:U.S.Navy
(咲村珠樹)