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大辞泉の新語大賞2019は「イートイン脱税」に決定

update:

 小学館の国語辞典「大辞泉」編集部が、第4回「大辞泉が選ぶ新語大賞 2019」を発表しました。大賞に選ばれたのは「イートイン脱税」です。

  •  「大辞泉が選ぶ新語大賞」は、キャンペーンサイトやSNSで大辞泉に未収録の新語、または新しい意味が加わった既存語が、5月18日~11月17日にかけて募集されました。

     編集部では、毎月「今月の新語」(月間賞)を選定・発表。最終選考会には明治大学国際日本学部の田中牧郎教授を招き、一般から寄せられた1927本の投稿の中から「大辞泉が選ぶ新語大賞2019」が選定されました。選ばれた言葉は他の新語とともに大辞泉の各種アプリなどに正式に収録・掲載されます。

     第4回「大辞泉が選ぶ新語大賞 2019」に選ばれた、大賞、次点、投稿数ベスト10、そして今月の新語は以下の通り。なお、言葉の解釈は一般から投稿されたものであり、正式な語釈は編集部が執筆陣に依頼して、今後の改定時に「デジタル大辞泉」のデータとして収録される予定とのこと。既に一部の新語は収録済みです。

    (以下、原文ママ)

    ■第4回「大辞泉が選ぶ新語大賞 2019」

    大賞 =【イートイン脱税】

    [投稿語釈]食品を持ち帰り税率の8パーセントで会計して、イートインで食べること。本来であればその場で食べる場合は税率10パーセントで会計しなければならない。

    次点=【闇営業】

    芸人がプロダクションを通さないで仕事を請け負うこと。また特に、裏社会からの誘いで仕事を請け負うこと。

    次点=【にわかファン】

    これまで関心がなかった物事に対し、流行等で急に興味を持ち、その事柄についてよく知っていないがファンになる人のこと。

    ■投稿数ベスト10

    第1位【タピる】114本
    第2位【令和】102本
    第3位【上級国民】52本
    第4位【ワンチーム】22本
    第5位【闇営業】19本
    第6位【タピ活】17本
    第7位【草】【草生える】16本
    第8位【ポイ活】14本
    第9位【イートイン脱税】13本
    第10位【にわかファン】10本

    ■「今月の新語」(月間賞)

    ▼5月
    【上級国民】一般国民とは違う特別待遇を得られる国民。

    【育自】育児は子供を育てるという意味だが、子供を育てながら自分自身の修業であり、親自身も成長をしていくという意味。

    【オムチェン】(おむつチェンジの略)こどものオムツを新しいものに交換すること。

    【神対応】対応困難な場面やトラブルなどの場面での対応の仕方が素晴らしいこと。

    【生涯スポーツ】元気なお年寄りが、健康の為始めたスポーツにはまり、スポーツを頑張ってすること。

    【ミスジェンダリング】個人が決定するべきジェンダーを、当事者でない外部の人間が本人の意志を無視して決定し、それが本人の決定と異なること。

    【やらかい】柔らかいの事を最近は短縮はしょってやらかいと言う。でも正式にはやわらかい。

    【ずこー!】ずっこけるような時に使います。幼稚園で覚えてきた娘が毎日使っています。

    ▼6月
    【バイトテロ】アルバイト店員が、バイト先で非道徳的・非常識・または非衛生的な行為をあえて行い、それらをSNSを通して世界中に発信すること。

    【拡大自殺】絶望感にさいなまれ、強い自殺願望を抱いているが、ひとりで死ぬのは嫌だバカらしいと考え、誰かを巻き添えにして死のうとすること。

    【ネオクラシックカー】本格的なクラシックカーではなく、比較的新しい、昭和の終わりから平成の始まり頃の車。

    【闇営業】芸人がプロダクションを通さないで仕事を請け負うこと。また特に、裏社会からの誘いで仕事を請け負うこと。

    【反社会的勢力】暴力・強迫・ゆすり、詐欺・売春など犯罪を行うことで生活を営んでいる人々。裏社会の人々。

    【ロマンス詐欺】婚活サイトや出会いサイトの写真や会話でイケメンに成りすまし、女性を騙して送金させる詐欺。

    【突る】突撃する。

    【界隈】俗に、特定の同じ趣味を持っている人たち。

    ▼7月
    【責任世代】会社内である程度の地位とそれに伴う責任を負っている世代。中間管理職に居てもおかしくない年齢の層を指す。

    【にこいち】2つのものを合わせ、1つのものを作ること。たとえば2つの車体から部品を取り、1台の車を組み立てること。

    【こんにちはしてる】はみ出ていること。

    【政党ロンダリング】時流を見て所属政党を次々に変えたり、悪いイメージがついたと感じると党名を変えて元々の立場や考えをわかりづらくさせること。また、選挙前に一旦離党して無所属として立候補、当選後に出身政党に戻ること。

    【沼】趣味などに、引きずりこまれるほどのめり込んでいる状態のたとえ。

    ▼8月
    【ホストタウン】オリンピックに参加する特定の国のお世話をする国内の市町村。

    【ハンディーファン】持ち運びできる小型の扇風機。

    【ギガ不足】スマートフォンなどでの通信をやりすぎて通信容量が月の契約ぶんを超えること。

    【転売屋】転売を行う人。

    【察してちゃん】要求や説明をしないのに、自分の気持ちを察してほしいと願う人。

    【お悔やみ詐欺】新聞のお悔やみ欄で故人を見つけ、遺族から架空請求で金をだまし取ろうとする詐欺。

    【へたっぴ(い)】下手(へた)。

    ▼9月
    【乱横断】赤信号で横断歩道を渡ったり、横断歩道ではない場所で横断するなど、道路の危険な横断。

    【ミートテック】皮下脂肪。また、自分の贅肉で温まること。肉とユニクロのヒートテックを合わせた語。

    【おなかいっぱい】(1)飲食によって腹が満たされているさま。(2)あることをして気持ちが十分に満たされているさま。また、そのことにはもうあきあきしたさま。

    【新卒ガチャ】新卒で企業に入社したが、運が良ければ上司・仕事に恵まれ、運が悪ければ両者に恵まれず出世コースから遅れるか、手に職がつかないで残業だけが多かったりすること。

    【ラグい】動画をライブ配信できるサイトなどで、ネット回線が悪く、双方に時間差が生まれてしまうこと。タイムラグの「ラグ」から。

    【集合体恐怖症】粒や塊が集合している状態の写真等を見ると恐れを感じてしまう人々の症状。

    【リアチン】リアルチングの略。チングとは韓国語で友達の意。ネットの友達の反対で現実の友達。

    【フレネミー】友達を装った敵。普段はまるで仲良しな友達のように振る舞っているのに、じつは相手を陥れてやろうとたくらんでいる。

    ▼10月
    【電力トリアージ】電力についての 緊急度に応じて復旧や修理や搬送などの優先順位を決める「トリアージ」のこと。

    【はこおし】アイドルグループの個人を応援するのではなく、グループ全体を応援すること。推すこと。

    【イートイン脱税】食品を持ち帰り税率の8パーセントで会計して、イートインで食べること。本来であればその場で食べる場合は税率10パーセントで会計しなければならない。

    【涙活】意識的に涙を流そうとする活動。映画や読書などにより、涙を流すことで心の浄化を図る。

    【正義マン】イートイン脱税を勝手に取り締まろうとする人のこと。

    【市民ライター】プロを目指して休日等に小説などを書き、各種公募等に投稿し続けている人。

    【にわかファン】これまで関心がなかった物事に対し、流行等で急に興味を持ち、その事柄についてよく知っていないがファンになる人のこと。

    【置き餌】動物(主に猫)に与える餌を、給餌の度に片付けることをせずに、置きっぱなしにすること

    【学畜】ほぼ毎日、学校の部活や勉強などに追われ、私生活の時間をなかなか捻出できない状況にある人。

    ▼11月
    【災後】災害に遭遇した後。被災した後。

    【三次喫煙】喫煙者が自身の肺に吸い込む「一次喫煙」に対して、喫煙者が吐き出した煙や保持するタバコの先から立ち上る煙などが大気を経由して他人に吸入されることが「二次喫煙」である。三次喫煙は、受動喫煙が終わった後も表面上にまだ残る有害物質を吸入することである。

    【父子規制】お盆休みに、母親を同伴せず子どもだけを連れて父親の実家に帰省すること。

    【定期】繰り返される話題または言葉の返し方。鉄板ネタ。

    情報提供:小学館

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