イギリスのエリザベス女王は2020年2月3日(現地時間)、名誉司令官を務めるマーラム空軍基地を視察。空軍と海軍のF-35パイロットを養成する施設とともに、訓練生たちと面会し、F-35Bが垂直着陸する様子も見守りました。
イングランド東部にあるマーラム空軍基地。小旗をうち振ってエリザベス女王の御料車を出迎えたのは、近在のチェリー・ツリー・アカデミー(小学校)とレインボー・センター(養護学校)の子供たちです。
基地司令官を務めるベック大佐の案内で、エリザベス女王は基地内を視察。マーラム基地はイギリスにおけるF-35の拠点であり、空軍と海軍が共同運用するF-35のパイロットや整備員を養成する課程が設置されています。訓練設備はコンピュータを駆使した最新のもの。
F-35Bのエンジン整備やキャノピー交換を訓練する設備を視察したエリザベス女王が、訓練生たちと言葉を交わす場面も。女王直々の激励に、訓練生たちも誇らしげです。
訓練施設を視察したのちは、御料車に乗って屋外へ移動。車内から、F-35Bがランディング・パッドに垂直着陸するする様子をご覧になりました。
その後、基地内で昼食をとられたエリザベス女王は、基地をあとに。このご訪問に、基地司令官のベック大佐は「当基地の名誉司令官であらせられる女王陛下をお迎えできたのは、このうえもなく光栄なことです。最新のライトニング訓練施設をお目にかけることができ、ここに学ぶ訓練生をご紹介する貴重な機会となりました」とコメントしています。マーラム空軍基地では、女王の来訪を示す旗が基地の旗の上にひるがえります。
エリザベス女王は第二次大戦中、空軍の一員として任務に就いていたことがあります。今回のマーラム基地視察は、王室と「王立」空軍(Royal Air Force)の良い関係を象徴する出来事といえるでしょう。
<出典・引用>
イギリス王室 ニュースリリース
イギリス空軍 ニュースリリース
Image:Crown Copyright 2020
(咲村珠樹)