これまでに心筋梗塞3回、脳卒中1回をやらかして、約2年おきに集中治療室に運ばれている筆者です。今回は、入院を重ねるにつれ身につけた色々なノウハウから、入院時にあると便利なものと、ありがたいのですが、ちょっと困るお見舞いの品を書いていこうと思います。
■基本的な入院時の必需品
病院に入院する際には、病院から用意してくださいと記載された用紙が渡されます。それには、こういった物が書かれているので、そちらに関しては詳しくは説明しません。
・主に書かれていることが多い物
健康保険証・その他医療関係書類、洗面用具・タオル・下着・筆記用具・上靴(最近だとクロックスを勧めてくる病院も)・病院によっては箸、スプーン、フォーク等
■意外なところで必要な物、あったら絶対助かるもの
・高額療養費の限度額適用認定証
入院費が高額になるのが分かっている場合、事前に役所で申請することで医療費負担額の上限が設定され、一定金額以上の支払いがなくなる制度。有効期限があるので、忘れずに定期的に申請し直す必要がありますが、持っておくと、入院した際には一定以上の入院費を払わなくてすむので便利でした。
・電動カミソリ
電動というところが重要で、ケガする場合があるとの事で、T字カミソリの場合、病院から持ち込み拒否を言い渡される場合もあります。コンビニの電池式でも良いので、用意しておくと良いです。
・首から下げるタイプの財布、小銭入れ
入院着は、ポケットがあるタイプとないタイプがあるので、売店に行く際に、首から下げられる小銭入れ、コインケースがあると楽です。点滴をする際など、片手が使えない場合も多いので、首から下げるタイプの小銭入れはあると非常に便利です。
・飲料用カップ
病院から支給される場合もありますので、入院前に確認をしてから用意すると良いでしょう。
・ニット帽
入院時は、シャワーが毎日借りられない場合もあるので、ニット帽があると寝癖などで他の方の視線等も多少気にならなくなるので、良かったです。
・無水シャンプー
シャワーが借りられないときに使う事が可能な水を必要としないシャンプーで、薬局で購入可能です。筆者が入院した際、使うことが多かったです。
・イヤホン
病院内の貸出テレビは基本音を出すのが禁止されているので、ないと困ります、ケーブルも2~3mと長いものが良いです。今どきは本体が柔らかいシリコン製で、つけて横になっても耳が痛くないものあるので、延長ケーブルと組み合わせて使うと便利です。どうしても、起きっぱなしはしんどいですから。
・スマホ、ノートPC
スマートフォンをお持ちの方は、持って行った方が良いです。家族や友人と連絡とる際に必要になります。ただし、通話可能な場所と通話禁止な場所があるので、注意してください。
・充電器、タップ
基本的に電源の貸し出しは1患者1か所なので、必要であればタップ、又はスマホ用の予備充電機が必要かもしれないです。
・ビニール袋
着替えに使った下着入れや、その他ちょっとしたごみ入れに使ったり色々使います。
・ベッドにかけて使えるS字フック
上記のビニールをかけたり、イヤホンを引っかけておいたりと使い道が結構あるかゆいところに手が届く便利な子です。ニット帽を掛けておいたりもしてました。
・爪切り、耳かき
入院生活1週間ほどで、結構気になってくるのであると便利です。
・Wi-fi
病院によってはフリーWi-fiが病棟内にある場所も増えてきていますが、ない病院もあるので、一応持っていくといいかもしれないです。
・A4のクリアファイルとトートバッグ
病院から手術の同意書、検査結果の書類、お薬手帳等、病院から渡される書類が多いので、まとめる物が必要です。
■お見舞い品で貰ってちょっと困る物
入院生活が長いと、お見舞いを貰って地味に困ったりするものもあったりします。筆者が貰った普段ではあり得ない物も含めて、そちらもまとめていきます。
・冷蔵が必要な食べ物
入院する際、冷蔵庫の貸し出しは有料の病院がほとんどなので、冷蔵が必要な食べ物を渡されるとお金を払って保管することになるので、入院患者さんにとって負担に感じることもあります。常温保管出来る、嵩張らない物が良いでしょう。
・フルーツ、洋菓子、和菓子等、常温の食べ物
冷蔵が必要な食べ物じゃない場合でも、薬の飲み合わせや食べ物の制限がある病気の場合も多いので、まずどんな病気か確認し、食べ物がどれがダメかとか確認できない場合は、食べ物のお見舞いは気を付けた方が良いかもしれません。
・生花
病室では花瓶がなく、生花は育てる事も出来ないし、最終的に捨てる事になってしまい申し訳なくなるのでお勧めできません。香りを嫌がる患者さんもいるので、病院によっては拒否される場合もあります。
■普通の入院生活ではまずないと思うが、実際に頂いてどうしようか悩んだもの
・終わってしまった即売会のカタログ
いきなり「漬物石です」という言葉とともに渡された、ずっしりと重い包みの中身がこれでした。ネタで持ってこられたのは分かるのですが、夏と冬に開催される大きな即売会の、分厚い辞書サイズのカタログを持ってこられると……さすがにお断りして、持って帰ってもらいました。
・プラモデル
小さい食玩とか、すぐ組めるタイプのニッパーなど道具を使わない手組みが出来る物だったら手の麻痺のリハビリにもなりますし、有り難かったのですが、接着剤、ニッパー(刃物)が必須なプラモデルは入院中に組むことも出来ないですし、持ち帰るのも大変でした。
・人気な漫画全巻
正直、これは暇つぶしにはなり、入院生活には良かったのですが、荷物入れにも入らず、持ち帰ることが出来ず、一部の本はお見舞いに来てくれた方に許可を頂き、入院先の病院に寄贈しました。入院用の荷物入れも圧迫され、下着も入らなくなる程度に本を頂いたので、嵩張って非常に困りました。筆者は本を頂く事が多いのですが、この入院の時は某冬のイベント中だった為、色々な方から本を頂き、合計50冊程度の薄い本、一般的なコミックスを40冊程度頂きました。非常に嬉しかったのですが、持ち帰るのが大変だった記憶があります。
■とにかく入院生活はコンパクトに!
入院は患者にとっても、お見舞いする人にとっても色々考える事が多いとは思いますが、常識の範囲で、期限が近い食べ物、冷蔵が必要な食べ物や嵩張るものを避けた方がいいと思います。なるべくコンパクトになる様に心がけましょう。そうでないと退院する際に、体力が衰えた状態の入院患者がヒーコラ言いながら帰ることになるのです。間違いなくそうなります。いえ、実際そうなりました。
もちろん、入院するような病気や怪我をしないことが一番ですが、自分や家族がそういう事態になった時、これらを参考にしていただければ幸いです。
(戦魂)