アメリカ海軍が主催する5か国共同訓練「シードラゴン2021」が、1月12日(現地時間)からグアム島と周辺海域で始まりました。アメリカのほか、海上自衛隊、インド海軍、オーストラリア空軍、カナダ空軍から哨戒機が参加し、最優秀部隊に授与されるチャンピオンベルト「ドラゴンベルト」を目指して、対潜水艦戦闘の戦技を競います。

 共同訓練「シードラゴン」は、グアム島のアンダーセン空軍基地を拠点として実施される恒例のもの。潜水艦の発見から追尾という、哨戒機による対潜水艦戦闘の手順を、実際の潜水艦を相手に訓練します。

 訓練のホスト役となるアメリカ海軍からは、VP-5に所属するP-8Aポセイドンが2機参加。相手役となるのは、ロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦のシカゴ(SSN-721)です。

 VP-5のカイル・フッカー中佐は「シードラゴン2021の期間を通じ、日本、インド、オーストラリア、カナダとのパートナーシップをさらに発展させることを願っています。新型コロナウイルス感染拡大という困難な状況下ですが、対潜水艦戦闘における相互運用性の向上という目標に向かって、我々は互いに協力し、状況に適応・克服できると信じています」と訓練への希望を口にしています。

 訓練では、各セッションについて参加部隊の働きが採点され、最も多いポイントを獲得した国の部隊には「ドラゴンベルト」という賞(チャンピオンベルト)が与えられます。2020年にドラゴンベルトを獲得したニュージーランドが今回は参加していないので、どの国の部隊がベルトを獲得するのでしょうか。

<出典・引用>
アメリカ海軍 ニュースリリース
Image:U.S.Navy

(咲村珠樹)