スイーツは女性に限らず、“スイーツ男子”という言葉もあるように、男性も大好き。中にはスイーツ店巡りをするだけでなく、自分でスイーツ作りをたしなむ人もいます。
つい先日、高校を卒業したばかりのmayuさんも、そんな「スイーツ男子(作る方)」の1人。Twitterには、まるでプロのパティシェのような作品が投稿されています。どのようなスイーツライフを送っているのか、うかがってみました。
mayuさんがスイーツ作りに目覚めたのは、意外に早く保育園に通っていた3歳の頃。
「保育園にコーヒーゼリーが好きな友達がおり、その子の母と僕の母も仲が良かったこともあって、コーヒーゼリーを手作りしたのが最初です。友達がすごく喜んでくれたのを鮮明に覚えています」
自分のためでなく、お友達に喜んでもらおうとスイーツを作り始めたところに、mayuさんの性格が表れているようですね。中学受験などをして勉強にも力を入れていたそうで、本格的にお菓子作りを始めたのは高校に入学してからなんだとか。
普段は焼き菓子をメインに作っているとのこと。「週末に1週間分のマドレーヌやパウンドケーキなどを焼いて、平日の学校終わりや夕食後に食べられるようにしています」と、スイーツライフを教えてくれました。
しかし「あまりツイートしないのは、自分の焼き菓子のクオリティに納得が入っていないという面がありまして……。ツイートしているようなケーキたちは、なにかお祝い事がある時に焼くことが多いです」と謙遜の言葉も。ほんの少しの違いで大きく結果が異なる焼き菓子の奥深さに、試行錯誤を重ねているそうです。
なお、最近投稿された白いイチゴをつかったケーキは、ホワイトデーに作ったもの。以前から作りたいとアイデアをメモしておいたものだそうで、全体を白でまとめたものに仕上がりました。
とはいえ、高校生の財力で色々なスイーツを作るのは大変そう。その点は「もちろん自分でも出しますが、晩御飯作ったりする代わりに親に出してもらう、なんてこともあったりします(笑)」と、ご家族との交換条件もうまく利用している様子です。
ご家族も、スイーツ作りを応援してくれているんだとか。「材料だとか焼成時間だとかを変えてみた時のお菓子の食感の違いだとかを話すのが楽しく、励みになっています。今お菓子作りが楽しいのは、協力的な家族の存在が大きいと感じています」と語ってくれました。
これほどのスイーツ男子ぶり、学校のお友達はご存知なのだろうかとうかがうと「知ってます(笑)」のお答え。バレンタインデーに友達に配ったり、お菓子作りに興味を持ったお友達とは、お菓子を交換したりしているそうで、今の新型コロナウイルス禍で交流が難しくなっている状況は残念に思っているとのことです。
ご家族やお友達の「美味しい!」と言ってくれることが、お菓子作りのモチベーションになっているというmayuさん。作っていて楽しいのは「圧倒的にマカロンです(笑)」。メレンゲをしっかり作れた証拠であるピエ(焼いていくと下側にできるフリル状のはみ出し)ができる時や、クリームを挟んで並べた時などが可愛すぎてたまらないんだとか。
対して、食べる方で好きなのは焼き菓子とのこと。ご自分でなかなか納得いく焼き菓子にならない、と語っていますが、好きであるが故にハードルを上げているのかもしれませんね。それでも「どうしたら美味しくなるのか、研究しながら食べるのも好き」なんだそうです。
春からは大学に進学するmayuさん。製菓の道を意識しなかったのでしょうか?この問いには、少し複雑な思いを明かしてくれました。
「実は大学進学を決める直前まで悩みました。母の幼い頃の夢もパティシェでしたが、諦めて看護師の道を選んだことや、自分の好きな趣味を仕事にして嫌いになりたくなかった理由から、勉強をして国立大を目指すことにしました」
好きなことに“プロ”として取り組む、というのは、修業なども含めて時に自分の“好き”を試される場面があります。これは人それぞれなのですが、特にパティシェなど将来的にお店を経営するような職業の場合、お菓子作り以外にも色々考えなければならないので、迷うのも無理はないかもしれません。
これからは大学生として、ほのぼのとお菓子作りの趣味を続けていきたいと話すmayuさん。「Twitter上の素敵なお菓子や、自分の頭に浮かんだ『作りたいお菓子』を作っていけるよう頑張っていこうと思いますとのことなので、どんなお菓子がツイートされるのか、楽しみですね。
#見た人は雑な自己紹介をする
お菓子作りがちょっとだけ得意な男子高校生です、、、
春から大学生!!! pic.twitter.com/d9ncG4NjeR— mayu (@mayu_cafe___) March 14, 2022
<記事化協力>
mayuさん(@mayu_cafe__)
(咲村珠樹)