おそらく多くのバレエ女子に共感してもらえるであろう……「バレエ女子荷物多すぎ問題」。

 バレエ歴が長くなればなるほど「レッスンであると便利」「念のために持っていこう」と荷物が増えていきませんか?

 バレエ歴21年の筆者も年々荷物が増えており、毎回のレッスンのたびに旅行に行けそうな大きさのバッグで出かけています。そのせいもあり、レッスンに行くだけなのに「旅行でもいくの?」と聞かれることがしばしば。

 そんなバレエをしない人には不思議がられる、バレエ女子の「バッグの中身」。今回は筆者が実際に使用しているレッスンバッグの中身を大公開します。バレエ女子の皆さまはもちろんのこと、これからバレエを始めるという人にもきっと参考になるはずです。

レッスンバッグ

■ バレエレッスンの必需品

 まずは、バレエのレッスンで必ず必要となる持ち物をご紹介します。

 これらのアイテムは持っていかないとレッスンができないため、あまり個人差はないでしょう。

▼レッスンウェア

 バレエのレッスンで必ず必要となるのが、レオタードやタイツなどのレッスンウェアです。筆者は基本的に以下のレッスンウェアを持っていきます。

【筆者が普段持っていくレッスンウェア】
・レオタード
・タイツ
・ボトムス(スカートまたはショートパンツ)
・インナー(レオタードに貼り付けるパッド)
・薄手のトップスやTシャツ(夏以外)
・レッグウォーマー(冬のみ)
・薄手のダウン(冬のみ)

 レッスンウェアだけでもかなりの荷物となります。特に冬などの寒い時期は身体を冷やさないようにアイテムが増えるため、バッグがパンパンに……。

▼シューズ入れ

 バレエシューズやトゥシューズを入れるための「シューズ入れ(シューズ袋)」もバレエのレッスンでは必需品です。筆者の場合、メッシュ地の巾着袋に以下のものを入れており、レッスンバッグの中で大きな面積を占めています。

【筆者のシューズ入れの中身】
・バレエシューズ
・トゥシューズ(2~3足)
・トゥパッド
・足のケアアイテム
・テニスボール(足裏のマッサージに使用)
・消臭アイテム

 ちなみに「足のケアアイテム」とは、冷却ジェルシートや絆創膏など、トゥシューズを履くときの指を保護したり、マメができたときにケアしたりするアイテムのことです。

 そして、おそらくこれをシューズ入れにいれている人はいないだろうと思われるのが「置き型ファブリーズ」!シューズたちの嫌なニオイを少しでも軽減させるために入れています。これをシューズ入れにいれている人は、筆者以外に見たことありませんが……(笑)

▼タオル・飲み物

 冬でも意外と汗をかくバレエのレッスン。タオルは必需品です。筆者の場合、夏の長時間のレッスンでは2~3枚タオルを持っていくこともあります。

 そして忘れたらかなり辛いのが飲み物です。脱水対策としても欠かせないですよね。夏は、水筒を2本持っていったり、保冷バッグに水やスポーツドリンクなど数種類の飲み物を入れたりしています。

■ あると便利な持ち物

 ここからは、レッスンの必需品ではないものの、あると便利なアイテムについてご紹介します。

▼ボディケア・トレーニンググッズ

 バレエを続ければ続けるほど1回1回のレッスンの重要さが身に染み、ベストコンディションでレッスンに臨みたいと考えるようになるもの。そのためにどんどん増えるのがボディケア・トレーニンググッズです。

【筆者がレッスンに持っていくボディケア・トレーニンググッズ】
・フォームローラー
・テニスボール
・小さめのヨガブロック(トレーニングに使用)
・セラバンド(トレーニングに使用)

 中でも、筋膜リリースに使用するフォームローラーは、レッスンバッグの中でかなり場所をとる存在。筆者はフォームローラーの中央の空洞に、後述するブランケットを詰めて、せめてもの省スペース化を狙っています。

▼制汗剤・汗拭きシート

 汗をかくバレエのレッスンには、制汗剤や汗拭きシートといった汗対策アイテムが欠かせませんよね。背中や首だけでなく、足の指の間といった細かい部分までシートで拭き取ると、爽やかな気分で帰路につくことができておすすめです。

▼ブランケット

 ブランケットは、ストレッチやトゥシューズを履く時間など、床に座り込むときにお尻の下に敷いて使います。もちろん、寒いときに羽織るのもおすすめです。

 ちなみに、ストレッチの際に整髪剤がついた髪で寝転ぶと、床が滑る原因になります。できるだけブランケットやタオルを頭の下に敷いて横になるようにしましょう。

▼裁縫道具

 レッスン中にトゥシューズのリボンやゴムが切れてしまったときのために、裁縫道具を持っていっています。針と白い糸、はさみが入った比較的コンパクトな裁縫道具です。

 普段の使用頻度は低いですが、ハプニングに備えて持っておくと安心でしょう。

▼生理用品・鎮痛剤

 こちらも裁縫道具と同じく、念のため入れている持ち物です。

 自分だけでなく、周囲の人が急に生理が来たり生理痛や頭痛に困ったりしたときにも役立ちます。

■ レッスンが大切だからこそ荷物が増える

 バレエ歴21年の筆者が普段持って行っているレッスンバッグの中身をご紹介しました。この大荷物化は「レッスンにベストコンディションで臨みたい」「レッスンでのハプニングを防ぎたい」という気持ちからくるもの。バレエ大好きなバレエ女子の皆さまならきっとお分かりいただけるでしょう。

 しかしながらよくよく考えると、「レッスンウェア」「シューズ入れ」など、大まかに分けてもその数9~10個……。道理で毎回大荷物になるわけです。このほかにも、発表会シーズンは踊る演目に合わせて、扇子やタンバリンなどの小道具も増えます。

 皆さまのレッスンバッグと比べていかがでしたか?これからもコンディションよくレッスンを受けるために、準備万端でレッスンに出かけましょうね!

(上村舞)