スキマバイトサービス「タイミー」を提供する株式会社タイミーは7月22日、日本体育大学と業務連携協定を締結しました。

 学業や部活動に励む学生が無理なくアルバイトと両立できる環境を整えるとともに、近年課題となっている中学校部活動の地域移行を支援するとしています。

 タイミーによると、大学生の約2割がアルバイトと学業の両立に悩んでいるという調査結果があるとのこと。特に日本体育大学では、約6割の学生が運動部に所属しています。時間的な制約から、希望するアルバイトに就くことが難しいのが現状です。

 一方、スポーツ庁では、少子化の中で生徒が継続的にスポーツや文化芸術活動を行う機会を確保する取り組みとして、中学校の部活動の「地域クラブ活動」移行を目指していますが、指導者不足が深刻化する中で、教員の負担軽減や、指導の質をどう維持するかが課題となっています。

 今回の協定では、日体大に通う学生のアルバイト探しをサポートするため、大学周辺、授業や部活動の合間に働ける求人を集めた特設ページをタイミー上に開設。学生一人ひとりの生活スタイルに合った仕事探しを可能にするとしています。

日体大生が授業や部活動の合間に働ける求人を集めた特設ページをタイミー上に開設

 また、部活動の地域展開支援として、日体大の機関「NITTAIクラブ」が養成した指導者と、学校や地域のスポーツ団体をタイミーのプラットフォームでマッチングする取り組みを実施。まずは限定地域で実証を行い、今後は全国展開も視野に入れているとしています。

日体大の機関「NITTAIクラブ」が養成した指導者と学校や地域のスポーツ団体をタイミーのプラットフォームでマッチング

 タイミー代表取締役の小川嶺氏は「『すぐ働けてすぐお金がもらえるサービスがあったら良いのに』との思いから学生時代に『タイミー』のサービスを始めた」といい、「学校生活とアルバイトとの両立をテーマとした教育機関との協定締結は悲願でした」とコメント。

 「日本体育大学という、部活動が盛んで指導員の育成にも力を入れていらっしゃる機関との協業により、昨今の教育現場の課題解決にも切り込んでいければ」と述べています。

 日本体育大学の石井隆憲学長は「『日体大の運動部に入部すると、アルバイトがほとんどできない』という認識は、遠い昔からすべての部員に共通するものでした」といい、「実際に授業終了後、アルバイトの時間を取ることができないのも事実」とコメントしました。

 そのうえで、「こうした問題に対して、光明をもたらしてくれたのが『タイミー』」と石井学長。タイミーの利用は「スキマ時間」を利用して社会とアクセスし、学生の活動の幅が少しでも広がるチャンス」といい、「アルバイトの経験は間違いなく学生を成長させてくれる」と期待を寄せています。

<参考・引用>
タイミー・プレスリリース(7月22日発表)