昭和生まれの方には懐かしい「何時何分何秒地球が何回まわった時?」「しっぺデコピンババチョップ」といった言葉遊び。さすがに大人になった今使うことはありませんが、どうやらこうした言い回しは令和になった現代でもまだまだ生き続けていたようです。

「今日すごい衝撃だったのが、公園で小学生の女子集団が男子たちに向かって「エッチスケッチワンタッチ!」って声を合わせて叫んでて、こんな誰も守ろうとしてない伝統が21世紀まで残るもんなんだと愕然とした。少子化で兄弟もいないだろうにどこで学ぶんだ」

 ツイッターにてこのようにつぶやいたCDBさん(@C4Dbeginner)。「エッチスケッチワンタッチ」も昔から全国各地で使われてきた言葉遊びのひとつ。筆者の小学生時代は25~30年前くらいになりますが……CBDさんも言うように、いったいどのようにして一言一句違わずそのまま受け継がれてきたのか……不思議ですよね。

 ツイートの返信欄には「どこかに伝道師がいるのか?」「自分も誰に聞いたのかは覚えてないけど使ってた」といった驚きの声が多数寄せられています。

■ 「エッチスケッチ〇〇〇」地域ごとに微妙に異なる言い回し

 また「エッチスケッチ」に続く言葉は、世代や地域によって微妙に異なりるようで「マイペット」「サンドイッチ」「マルケッチ」といった別バージョンの声もよせられています。さらにその後には「お風呂に入ってあっちっち」「トイレに入ってウンチッチ」などが続くロングバージョンも。

 今になって考えてみると全くの意味不明……ですが、子どもの頃というのは流行っているものなら何でも面白く感じてしまうものですよね。

 ちなみにCBDさんの地域では「ビビデバビデブーのメロディで『やめてよしてさわらないで垢がつくからー あんたなんか嫌いよ、顔も見たくない、フン!』と歌う攻撃」が、主に女子を泣かせたお調子者に対しての最終兵器として使われていたのだとか。

 筆者の世代では教室内での落し物に対して「こーれだーれのー!おーとしーものー!」とリズムよくはやし立てたり、「あかりをつけましょ爆弾にー」とひな祭りの替え歌を歌っていたことを思い出しました。

■ どのように伝えられるのか?YouTubeの影響もあるのかも

 一般的には兄弟や上級生との遊びの中で引き継がれていくものですが、最近ではどうやら子ども向けのYouTube番組でもこうした昔ながらの言い回しが使われることもあるようで、筆者の9歳になる娘も昔懐かしい言い回しをすることが多々あります。

 少子化が進む中で衰退の一途をたどっているかと思いきや、根強く生きていた「昔ながらの言い回し」。誰も守ろうとしていない伝統だからこそ、気軽に、ちょっとした人づてに伝わっていくものなのかもしれませんね。

<記事化協力>
CDBさん(@C4Dbeginner)

(山口弘剛)