インターネット上で「絶対に鼻ほじりしない」というインパクトのある風邪の予防法が話題になっています。
風邪の感染経路はくしゃみなどによる飛沫感染や細菌やウィルスが粘膜に直接ついてしまう接触感染などがありますが、鼻ほじりすることにより手についた風邪の原因となる病原体が鼻粘膜に触れてしまい接触感染からの風邪の発生に繋がってしまうようです。
鼻ほじりが風邪を引く大きな原因ということは、それをしないことで風邪を防ぐことができるのでしょうか?
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■なぜ、手洗いうがいが必要なのか
知らず知らずのうちに色々なところに触れてしまっているために、人の手にはたくさんの細菌やウィルスなどの病原体が付着しています。外出から帰宅したときにまず手洗いうがいを徹底するのは、病原体が付着した手で顔周りに触れて粘膜から接触感染してしまうことを防ぐためです。また、家の中に病原体を持ち込まないためにも大事なことです。
流水だけでもある程度の病原体を落とすことができますが、帰宅時はなるべくせっけんで手を洗うことが大事だそうです。
■鼻ほじりをしないことの重要性
薬剤師の方に聞いてみたところ、鼻ほじりをしないことはたしかに病原体の接触感染を防ぐようですが、帰宅後に限らず外でも常にしないことが大事だそうです。
人間の手にはたくさんの病原体が付着していること、特に爪の間には風邪の原因となるものがうようよ生息していること、鼻の粘膜を傷つけて炎症したり副鼻腔炎になってしまう可能性もあることなどを総合的に見ても鼻ほじりにはしても良いことどころか悪いこと尽くめであるために、鼻ほじりの癖のある人はインフルエンザが流行しはじめるこの時期にぜひ止めましょう、とのことでした。
ただし、鼻ほじりでは飛沫感染は防ぐことができないため、あくまでも接触感染を防ぐことのみに有効だそうです。
風邪を防ぐためにはなるべく外出中は顔に触れないことも非常に大事だそうです。これは手が口に触れることで病原体が身体に侵入してしまうからだとか。
まずは身体の免疫力を向上させることが風邪を防ぐ上で有効だそうなので、温かいものを食べたり疲れたら休養してたくさん睡眠時間を取るなど日頃から意識しつつ心がけて、さらに鼻ほじりは厳禁だと自分に言い聞かせてみてはいかがでしょうか?
▼参考
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(文:大路実歩子)