彫刻家で現代芸術家の淺野健一さんが、能面をモチーフにした現代アートをヤニ抜きしている様子をTwitterにアップしたところ、それがあまりにもホラーだと話題になっています。

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能面とは日本の伝統芸術である能楽や神楽で用いられる仮面ですが、その形相は部屋に飾ってあるだけで不気味ですし美術館などで見かけてもぞっとしてしまうほどリアルですよね。
能面は製作する過程で能面材である檜からヤニである樹脂が浮いてくるのを防ぐため、アルコールに浸してから沸騰したお湯で煮なければならないそうで、淺野さんはその様子をアップしたそうです。

それにしても沸騰したお湯で煮られる能面は不気味を通り越して不憫な気すらしてきますよね。心なしか困り顔にも見えちゃうし、さすが芸術家のつくった能面には命が吹き込まれており表情がとても豊かです。

淺野健一さんは今後も古典を用いて新しい感性やモチーフも取り入れた作品を発表していくそうです。テーマは「傀儡、憑依、一体化、コスプレ、装備、変身、禊、転生」。今後も活躍が見逃せませんね!

ヤニ抜き中の能面

(文:大路実歩子)