新年に入り心機一転、今年も元気に頑張ろう! と意気込んでいる人も多いかと思います。しかし、一方で「やだ……本厄に入っちゃった……」と青ざめている人も多いのではないでしょうか?

厄年は男女それぞれ一生に数回あり、厄年の前後は前厄、後厄の3年間続きます。さらに大厄という一番大きな厄年もあり、特に健康面について注意する必要があると信じられています。

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■そもそも厄年って?

一説によると中国の陰陽道を起源とし、日本では平安時代には既に存在していたと言われています。一般的にバイオリズムを基にして、特に健康面での不調や厄災が多く降りかかりやすい年齢だと言われていますが、その年齢を厄年とする理由は様々です。「不調になる人が多いから」という統計学的な意味合いが強いという根拠が有力視されてきましたが、それならば平均寿命が大幅に伸びているので「新厄年を設けたほうがいいのでは?」と言われています。

■厄年の年齢とは?

厄年は男女ともに1歳の頃からありますが、一般的なのが男性は25歳、42歳、61歳、女性は19歳、33歳、37歳、61歳。
男性は42歳、女性は33歳を大厄と言い、一番強い厄が訪れると言われています。

また、厄年の年齢は“数え年”に当てはまります。数え年は母親のお腹にいる月日を0歳と考え、生まれた年は1歳になるという考え方です。現在では新暦の1月1日に年を取るという方法で数えるのが一般的となっています。(一般的というだけで、神社や人それぞれの考え方により旧暦1月1日からという人も多くいます。)

つまり、今年2017年本厄を迎えるのは男性は1993年生、1976年生(大厄)、1957年生、女性は1999年生、1985年生(大厄)、1981年生、1957年生となります。

■厄除け・厄払いはどうやってするの?

一般的に厄除けとはまだ来ていない厄をお寺にて除けてもらうもので、厄払いとは今ある厄を神社で払ってもらうことを指します。

ただ中には「お金をかけてまでするのはちょっと……」という人もそれなりにおり、そういう人たちの間では「お風呂に50gから100g程度の粗塩を入れて入浴する」という方法に人気があるようです。

基本的に厄年には明確な根拠はありません。しかし、体調の衰えをガクンと感じる人が少なくないために現代にまで意味深に語り継がれてきています。

実際に筆者も厄年を経験しましたが、自部でも驚くほどガクンと不調になる出来事があったので次の厄年は無理をしないでおこうと誓いました。自分にいつ厄年が訪れるのかを把握しておいたら、体力低下の目安にもなるために心構えができるかもしれません。今年厄年の人はちょっぴり警戒しておいたら実際不調に見舞われても焦ることなく対処できるかもしれませんね。

(大路実歩子)