北海道では、例年よりもかなり遅い初雪を稚内・旭川で11月14日に、札幌で11月20日に観測し、本格的な冬のシーズンが到来。そんな北海道の名所の一つに、美瑛町の「青い池」なる場所があります。そこで撮影された写真が幻想的な美しさで、人々の注目を集めています。
この写真を撮影されたのは、フリーフォトグラファーのおかりなさん。「今年は初雪がだいぶ遅かった北海道 雪と青い池は諦めかけてたけれど 奇跡に近い大雪が降ってくれた。 手が痺れるほど寒かったけど きっとこの情景を一生忘れない。」と、その神秘的な美しさを写真におさめています。
白の空に林立する、冬の様相となった木立。秋までならその葉を茂らせていたはずですが、もうすっかりとその葉を落とし冬の姿に。その木立を白く遮るかのように雪が降りしきり、青の水面が対照的な色合いを見せています。水面に映る冬の木立は、その青い色を際立たせているかのよう。
不思議なのが、雪でどんよりと曇っているはずなのに池の水面が青い色をたたえている事。これは、白金温泉街にある「白ひげの滝」などから、アルミニウムなどの微粒子を含んだ水が流れ出て、それが池の水と混ざる事でコロイド状の粒子ができ、そのコロイドが青い光を散乱させやすくしているから。光の波長が短い青色は散乱しやすいのですが、この曇り空でもここまでの青い色を映し出す事ができるのは、様々な条件が重なったからという事の様。
この写真を見た人たちからは、「都会では見れない幻想的な光景ですね! とても同じ日本だと思えません」「本当に美しい景色ですね。5〜6月の青い池の景色しか見たことがなかったのであまりの美しさにびっくりしました。 青い池が凍る前のこの時期にしかこの景色は見れないんですね」「何て幻想的な世界!まさに「美瑛」という町名にぴったりの美しさです」と絶賛する声が次々とリプライに寄せられています。
おかりなさんは3日間、この青い池に通ってその朝昼夕の風景を写真におさめています。同じ冬でも、時間帯によって見せる表情がまた違ってきて、それぞれが幻想的な美しさを秘めています。特にライトアップされた夜間は、暗闇に白く映し出される木立と青い水面が、まるで異世界のような雰囲気。
おかりなさんは、普段は風景の他にも人物や動物などの写真を得意としており、ウェディングフォトなども撮影されています。おかりなさんのインスタグラムやウェブサイトには、ツイッターにはない写真もたくさんありますので、そちらもぜひ見てみて下さい。
今年は初雪がだいぶ遅かった北海道
雪と青い池は諦めかけてたけれど
奇跡に近い大雪が降ってくれた。手が痺れるほど寒かったけど
きっとこの情景を一生忘れない。 pic.twitter.com/iTFpis5zKf— おかりな ocarina (@ocariii7_) November 19, 2018
<参考>
びえい白金温泉観光組合:美瑛観光情報
<記事化協力>
おかりな|ocarinaさん(@ocariii7)
(梓川みいな)