世界には変わった「○○デー」(記念日)というものが様々あるわけですが、7月9日は何を隠そうアメリカの「国民ノーブラデー」だそうです。
そう、英語で書くと「NATIONAL NO BRA DAY」。
【関連:海中の不思議生物―ダイバーの間で人気の「カールおじさん」】
2011年にアメリカで開始されたこの「ノーブラデー」。Facebookを中心に広まり、25万人もの人が賛同しています。
だがしかし!主催するNATIONAL NO BRA DAYの公式サイトやFacebookはあっても、主催者や主催意義がハッキリしません。
公式Facebookを確認したところ、オッパイの素晴らしさがしつこすぎる程書かれており、この日に女性たちはブラジャーから胸を開放するべきというメッセージが書かれています。
一応文末に“乳がん検査”を啓蒙する文が一文だけ書かれていますが、以外はそうした内容はあまり見られません。
しかも最後の方には「オッパイ イエーィ」みたいな内容で結ばれていて??
正直なところ、オッパイ好きな変態紳士が1日だけでも女性のオッパイを存分に見たいがため乳がん検査啓蒙に触れて展開しているだけのような気がします。
また、参加条件の項目に、男性参加者が賛同を表明するために、この日に身につけるものに「ピンクのリボンやピンク色のもの」という条件が書かれています。
恐らくこれは「乳がん検査のピンクリボン運動」に起因しているものだと思います。(ピンクとかかれているのはFacebook。公式ホームページでは紫になっていました。)
一応公式Facebookにあった参加ルールも紹介いたします
――女性賛同者
・ブラジャーを外してこの日一日を過ごすこと
・この日は白いTシャツ奨励
――男性賛同者
・ピンクのパンツ、ピンクのネクタイ、ピンクの靴下、ピンクのリボンなどピンク色のものを身につけて賛同を見た目で表現すること
以上。
なお、このノーブラデーの公式ホームページ及び、Facebookは今年は何の動きもありません。更新がストップしているようです。
乳がん検査は確かに女性にとって大切なこと。こうしたパフォーマンスで少しでも乳がん検査について注目を集めることがあるならば大歓迎だと思います。
ただ、公式は更新が止められているのに、現在インターネットを中心に「ノーブラデー」という言葉だけが一人歩きして、本来の意味?大義名分?が失われ「ノーブラ」だけがいたずらに推奨されようとしています。
本来の意味を考え直すと元は命に関わる大切な問題。いたずらに騒いで“わずかばかりの目的”を失うというのはいかがなものかな?と乳がん検査を毎年受ける私は思うわけです。
(文:栗田まり子)