いやー夏本番ですね。ここまで暑いとそのうちローストポークになっちゃいそうですよっ!ただでさえ暑いというのに、近所に森やら山やらがあるもんですから蚊がすごくって暑さの不快感が倍増しちゃいますね!

今回はそんな不快なモスキート達に対抗すべく、古くから日本で愛されているモスキートキラー。日本の夏の風物詩でもある蚊取り線香入れのご紹介。もちろん豚の入れ物でもジブリ仕様なので紅の豚ですよっ♪

【関連:『借りぐらしのアリエッティ』1/1フィギュア】

『紅の豚』蚊取り線香入れ

この蚊取り、どこかで見たことがある人も多いのではないでしょうか?そう、実はどんぐり共和国でも同型の蚊取りが販売されており、夏になるとジブリ美術館の屋外でもたくさん目にします。
しかし今回ご紹介するのは、その「元」となった蚊取り入れなんです。こちらは1992年8月にスタジオジブリの新社屋竣工記念ならびに、『紅の豚』完成記念の為に作られ、当時の関係者に配られたものになります。

スタジオジブリでは、1989年よりアニメーション制作会社としては珍しい固定給の社員制度を始め、アニメーションスタッフの待遇向上(賃金倍増計画)、新人の定期採用とその育成を掲げて多くの優秀なスタッフが集いました。1992年の8月には次回の長編劇場用作品である『平成狸合戦ぽんぽこ』の準備室も発足し、吉祥寺にあったスタジオでは手狭になったこともあって新社屋を竣工。

また、社員制を取る事で従来までの離合集散形態の弱点であった「長期的なスタッフの確保」が補うこともでき、後の長期的なスタジオジブリ作品のクオリティの高さの維持にも大いに貢献することとなりました。
と、話がそれてしまいましたね(笑)

さてこの蚊取り、遠くから見ると販売される商品とウリ二つな造形なのですが、近づいてみると陶器の質感の違いに気がつきます。商品の方はツルツルお肌のツヤ有り処理になっており、記念品の方はザラザラお肌の鮫肌仕様になっています(笑)記念品の裏側には、記念品たる文字も入っており、これがどのような経緯で作られたかが容易にわかるのも親切なところ。
みなさんもこの夏、不快な蚊共をポルコに撃墜してもらってはいかがでしょうか?(笑)

鮫肌
刻印文字
後ろ面

それではまた次回をお楽しみに~♪

(文:非売品ジブリグッズ収集家 くろすけ/@kurosuke4313