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散歩してる犬の値段うっかり聞いてない?それってマナー違反かも

update:

 犬を飼っていると、散歩している途中に意外と多くの人に声をかけられませんか?

「この仔、何歳?」
「男の子? 女の子?」
「どこから来たの?」

 そんな微笑ましい質問に答えつつ、散歩コースで顔馴染みの人が増えていくのは楽しいものです。しかし中には「その仔いくらしたの?」と突然犬の値段を聞いてくる人も。

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    散歩してる犬の値段うっかり聞いてない?

    ■1日に声をかけてくる人の7割に値段を聞かれる

     筆者は実家で飼っているトイプードルの散歩を頻繁にしていますが、この仔が小さいときからあまりの数の人が値段を聞いてくることに驚きを隠せませんでした。

     多いときでは声をかけてきてくれる人の実に7割に「いくらだった?」と聞かれます。一般的にトイプードルのお値段は20万円~50万円くらいで色や血統などでお値段が変化しますが「内緒です」とは答え辛く、「だいたいトイプードルは20万円から50万円くらいするみたいですね」とお茶を濁す感じで答えています。

     聞いてくる人に悪気はないのはわかっていますが、聞かれてあまり気分のいいものではありません。
     たしかにお金を出して購入した犬ではありますが、値段よりも一緒に過ごしている時間はお金には変えられない素晴らしさがあり「金額には変えられないものをこの仔からもらってるんですよ」と言いたくなるのを堪えています。

    ■どうして値段を聞かれるのか

     値段を聞いてくる人にはおそらく「可愛いから飼ってみたいけど、いくらくらいするんだろう?」という気持ちが一番大きく、加えて筆者がそんな問いかけをしやすい存在に映ったからなのかもしれません。実際、父が散歩していて聞かれたことは一度もないそうです。

     また、小型犬は寒い時期になると洋服を着せることが多く、トイプードルは毛が抜けない犬種なので1~2ヶ月に一度トリミングサロンでカットをしなければならず、カットされて毛並みが整えられたルックスがちょっとお高そうに見えるため「高そうに見えるけど、いくらするんだろう」と野次馬精神からつい聞いてしまったという可能性もあります。

    ■聞いてくる人の性別と年齢層などは

     まず同じように犬を散歩している人には聞かれたことがありませんが、散歩中ではないけれど「犬を飼っている」という人には、世間話の延長線でたまに聞かれることはあります。

     それ以外で聞いてくるのは小学校低学年の男女か、50代以上の女性と70代以上の男性に多く、逆に同世代である20~30代男女には声をかけられるものの値段については聞かれたことがありませんでした。
     小学校低学年の男女についてはほとんどの動機が「飼いたいと思っているので、どんなもんか聞いてみた」という無邪気なもので、こちらもあまり気にはなりません。

    ■ネット上でもちらほら見られるこの質問

     ネット上ではTwitterやYahoo!知恵袋、発言小町などでこの疑問に対する同様の書き込みがいくつも見られました。
     そして、どの質問・回答からも「犬の値段を聞くのは失礼」だという結論に。

     着ている服や住んでいるマンションなど個人の所有物の値段をあまり親しくない人に聞くのは通常失礼だとされるように、飼い犬の値段を散歩をしている人に突然聞くことはやはり失礼に当たるようです。

    ■失礼を承知で?

     中にはこんなふうに聞いてこられる方もいらっしゃいました。
    「すごく可愛いワンちゃんですね。飼っているチワワを去年亡くしてしまってから、すごく寂しくて……。ようやく最近気持ちに整理がついてきて、また次の仔を飼おうかしらと思っているんです。失礼を承知でお聞きしたいのですが、どちらのブリーダーさんからおいくらくらいで買われましたか?」
     もちろん、このときは不快な思いをせずに購入先のブリーダーの連絡先とお値段をお教えしました。
     
     散歩中に見かけたワンちゃんが可愛くてどうしてもお値段が知りたいときは、まずはなぜ値段を知りたいのかを伝え、そして「失礼を承知で」と前置きして聞くのがマナーではないでしょうか。たとえ悪気がなく善意や慣れ親しみを込めての質問だったとしても、やはり相手はあまり気をよくしていないということを念頭に置いておくのは大事なことのようですね。

    (文:大路実歩子)

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