劇画原作者の小池一夫さんが、先日遭遇した寿司屋での出来事をTwitterで紹介し話題になっています。
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小池さんによると、寿司屋での食事中、身なりもちゃんとした年配女性のお客さんが「私、炭水化物抜きダイエットしているから、酢飯はいらないわ」と途中から言い出したそうです。すると店主も他のお客さんも凍り付き、店主は静かに「お帰りください」と返答したとのこと。
この一連について小池さんは「モノを作る人への敬意は必要だよね。」と提言し、さらに「年齢で大人かどうかは判断できない。年によりけりではなく、人によりけり」とコメントしていました。
■お造り頼めば良かったのに
寿司屋と言えば、寿司だけでなくお酒も扱う店がほとんど。そのため寿司以外に魚介を使いちょっとした料理を出す場合があります。ない時でも相談すれば、「お造り(お刺身)だけなら」と出してくれる店もあり、この女性の頼み方について「お造りにしてくださいって言えば良かったのに」という意見がネット上ではみられています。
他にも寿司屋に行ってわざわざ「酢飯抜き」を頼むという行為から、「この女性はダイエットしている自分が好きなんだ」「言い方ってあるのにね」「傲慢な自分をさらけ出したことに気づけていない」と、女性側の行為に一歩踏み込み意見する声も。
■言い方一つ
ほんの些細なことではありますが、食事中のこういうトラブルは割と聞かれます。
例えば以前ネットで見かけたこんな話題。
「初デートでファミレスに行ったら、行った相手が食事中に“ファミレスのご飯ってまずいよね”って言い出して萎えた」
言ってる本人にしては、自分を主張する美学の一つなのかもしれませんが、同席する人によっては「場や相手の気持ちをわきまえない人」と捉えられてしまいます。
ただ中には「生ものが苦手」、「アレルギーがある」という方もいるので、食べ方ということだけを考えると基本は「個人の自由」です。
しかし今回の場合には、お造り(刺身)で頼むという手段もあるのに、あえて「酢飯抜き」と言ってしまったことは、やはり周囲に対し配慮が欠ける行為に思われます。
もしかすると寿司屋でお造り(お刺身)が頼めることを知らない人だった、もしくは寿司以外は断固として出さない店だったのかもしれませんが、それでも突然言い出すのではなく「お寿司以外に何かありませんか?」と一言聞いてみれば少し状況は変わったかもしれません。恐らくその場合には店主も突き放さず「できること」「食べられそうなメニュー」を提案してくれたでしょう。それに運が良ければお店の裏メニューが食べられたかもしれません。
何事も言い方一つということですね。
(文:栗田まり子)