おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

タイムトラベラー2062年の人、次は5月17日に2chに再登場?ネットはざわざわ

2010年、匿名掲示板2ちゃんねるに突如登場した、通称2062氏。

彼は2062年からやってきた未来人を自称し、当時未来に関する色んな質問に答えています。勿論その存在の信憑性については「誰かのなりすまし」「悪ふざけ」程度に思われていましたが、彼が去った約3ヶ月後に東日本大震災が発生。

彼は去る直前に、他のユーザーからの「今後の自然災害」に関する質問にこんなことを答えていました。

「自然災害に関しては、言うことが許されない。人口動態変化に繋がることは言えないのだ。ただし、忠告しておく。yあ 間 N意 埜 b於 レ」。(2010/11/14)

これが東日本大震災の後、再注目され「yあ 間 N意 埜 b於 レ」は「山に登れ」という意味だったのでは。と解釈されたのです。

そして彼は2010年を去る際に、次は2016年4月15日に行くと言い残していました。あれから約6年。その日彼は再び2ちゃんねるに登場しました。

  • 【関連:キターー!!2062年から来た未来人 約束の日2016年4月15日に2chに降臨?】

    2062氏のイメージ

    ■南海トラフへの警告を示唆

    4月15日の予告日を前に、14日の朝から2ちゃんねるオカルト版は活気づいていました。2062氏との再会へ向け着々とスレッドが消化されていたのです。そこに発生した、熊本地震の前震と言われるM6.5の地震。

    翌15日。2062氏は約束どおり再登場を果たしました。そして前と同じく、他のユーザーからの質問にいくつか答えているのです。

    彼は約6年前、2016年に行く目的を「大切なことを伝えるため」とも言い残していました。そこで答えを待ち続けた人達から「あなたが2016年の我々に伝えたかった大事なことを、先ず最初に私達に教えて下さい。」という質問が投げかけられました。

    これに対し、2062氏は「そうだったな。 南海トラフのことだ。この時代の科学技術で既に起こることが予見されているはずだ。先輩方には行動してほしいと思っている。」と、今後発生が危惧されている南海トラフ地震への警告を示唆。さらに、次に再会できるのは5月17日と言い残し去って行きました。

    ■翌日に発生した熊本地震の本震

    14日に発生した熊本地震。後から、前震であることが判明しましたが、15日時点ではまだ本震と思われていました。

    そのため、2062氏の再登場について「地震の前に来てくれたら良かったのに」「意味がない」「単なる偶然」と流す人も多くいましたが、あけて16日。14日を超えるまさかの本震M7.3を記録したのは広く知られる通り。

    約6年前に告知された再登場の日。奇しくもその前日に、熊本地震の前震。そして翌日に本震。
    2062氏の行動を「偶然」と笑い飛ばす人が多い一方で、再登場日とされる5月17日を不安視する人がネットには多く出ています。

    ■でもあくまでネタ的で信憑性はない

    2062氏が本当に未来人かどうかは定かではありません。そして彼は、地震に関する直接的な注意は何もしていません。あくまで「それっぽいことを言い」「周囲が勝手に解釈しているだけ」。

    しかしネットでは先の質問にあった南海トラフと5月17日を結びつけ、この日に南海トラフ地震発生と解釈する人が少なくありません。

    たしかに4月15日についてはタイミングが良すぎた気はします。でも先に述べたように、「2062氏が本当に未来人かは不明」。「単なる偶然」が今のところ可能性としては高いのです。

    ■ネタを逆手にとって「防災グッズ見直し」のきっかけに利用してみたら?

    でも、「備えあれば憂い無し」という言葉もある通り、5月17日に何も起こらなかったとしても、いつかくる万が一に備えて、今ある防災グッズを点検するには丁度良い機会かもしれません。
    ネタに振り回されるのではなく「こういうネタがあるから一応見とくかな」と逆に利用してみるのも手。オカルトネタは信じすぎるとろくなことになりません。だから「信じるも信じないもあなた次第」ではなく、「信じないけど一応備えておく」程度に受け止めると丁度いいのです。そう考えれば外れても腹は立ちませんからね。

    あわせて読みたい関連記事
  • “視える世界”を歩く 霊能者監修「視える人には見える展 -零-」体験レポ
    オカルト・ミステリー, 雑学

    “視える世界”を歩く 霊能者監修「視える人には見える展 -零-」体験レポ

  • 月刊ムー7月号に反響「様式美すぎる」 日本壊滅予言と次号予告が共存
    商品・物販, 経済

    月刊ムー7月号に反響「様式美すぎる」 日本壊滅予言と次号予告が共存

  • 指導者様に感謝を。超監視社会を描く“異常な5分番組”「マルクト情報テレビ」5月24日より放映
    TV・ドラマ, エンタメ

    超監視社会を描く“異常な5分番組” 「マルクト情報テレビ」5月24日より放送

  • アスキーアートは手打ちで作れる!?まさかの方法で生み出される「モナー」
    インターネット, おもしろ

    アスキーアートは手打ちで作れる!?まさかの方法で生み出される「モナー」

  • 想像の中で家の窓を開けていくと……?その場で試せる「霊感テスト」をやってみた
    オカルト・ミステリー, 雑学

    想像の中で家の窓を開けていくと……?その場で試せる「霊感テスト」やってみた

  • 手首に“690452”と書いて寝ると異世界に行ける?話題の異世界転移方法を検証
    オカルト・ミステリー, 雑学

    話題の「異世界転移チャレンジ」を検証 手首に“690452”と書いて寝ると行ける…

  • 名画の謎と神秘を楽しむ!大塚国際美術館で月刊「ムー」とコラボした特別ガイドが配布決定
    イベント・キャンペーン, 経済

    大塚国際美術館で月刊「ムー」とコラボした特別ガイドが配布決定

  • 建物の屋上に青白く光るヒトの形をした思念体が?意外過ぎる正体にびっくり
    インターネット, びっくり・驚き

    建物の屋上に青白く光るヒトの形をした思念体が?意外過ぎる正体にびっくり

  • 画像提供:toshiboさん(@JIYUKENKYU_jp)
    インターネット, びっくり・驚き

    ガチで怖すぎる!廃墟の映像に人らしき影が……

  • ノストラダムスが地震を的中させた?話題の詩を確認してみた
    社会, 雑学

    ノストラダムスが地震を的中させた?話題の詩を確認してみた

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 欧州連合の旗(写真ACより)
    インターネット, 社会・物議

    EU、ネット上での児童性被害対策を強化 日本企業にも影響広がる可能性

  • ホロアースNPCに「事件に関係した実在人物想起」と指摘 運営が謝罪し削除対応
    ゲーム, ニュース・話題

    ホロアースNPCに「事件に関係した実在人物想起」と指摘 運営が謝罪し削除対応

  • ロッテ「雪見だいふく」が立体パズル化 メガハウスが11月下旬に新商品
    商品・物販, 経済

    ロッテ「雪見だいふく」が立体パズル化 メガハウスが11月下旬に新商品

  • 100tハンマー
    アニメ/マンガ, イベント・キャンペーン

    伝説のコンビを追体験 40周年「シティーハンター大原画展」上野で12月28日まで…

  • 韓国発の人気激辛「ブルダック」がじゃがりこに 1年4か月かけた再現度に注目
    商品・物販, 経済

    韓国発の人気激辛「ブルダック」がじゃがりこに 1年4か月かけた再現度に注目

  • 鈴木福×あの W 主演、「惡の華」が2026年4月にドラマ化 ディズニープラスで独占配信
    アニメ/マンガ, 放送・配信

    鈴木福×あの W 主演、「惡の華」が2026年4月にドラマ化 ディズニープラスで…

  • トピックス

    1. 善意の通報が“誤報”に変わるAI時代 女川町のクマ騒動が示した危険性

      善意の通報が“誤報”に変わるAI時代 女川町のクマ騒動が示した危険性

      宮城県女川町が11月26日、公式Xで発信した「クマ出没情報」が、後に「生成AIによるフェイク画像」に…
    2. 派手なピンクに「マヂでアゲ」……道端に突如現れた「ギャルすぎる工事看板」が話題

      派手なピンクに「マヂでアゲ」……道端に突如現れた「ギャルすぎる工事看板」が話題

      「とても茨城県」というつぶやきとともに、Xに投稿された一枚の写真。そこには、一般的な工事現場のイメー…
    3. この涙は懐かしさ……なのか? 展示「あの職員室」で特大感情を揺さぶられたレポート

      この涙は懐かしさ……なのか? 展示「あの職員室」で特大感情を揺さぶられたレポート

      学生時代、入りたくても入れない「聖域」のような場所だった職員室。その風景を再現し、自由に探索できる展…

    編集部おすすめ

    1. ホロアースNPCに「事件に関係した実在人物想起」と指摘 運営が謝罪し削除対応

      ホロアースNPCに「事件に関係した実在人物想起」と指摘 運営が謝罪し削除対応

      バーチャルタレント事務所「ホロライブプロダクション」を展開するカバー株式会社は公式Xにて11月25日、同社のバーチャル空間プロジェクト「ホロ…
    2. エビの代わりに「パイの実」投入!ロッテ公式が送るエビチリアレンジに目を疑う

      エビの代わりに「パイの実」投入!ロッテ公式が送るエビチリアレンジに目を疑う

      ロッテは自社商品の各ブランドサイトで、アレンジレシピを公開しています。その中に「パイの実」をエビチリソースと卵で炒め合わせた「チリ玉パイの実…
    3. 100tハンマー

      伝説のコンビを追体験 40周年「シティーハンター大原画展」上野で12月28日まで開催

      「シティーハンター」連載開始40周年を記念した原画展「シティーハンター大原画展~FOREVER, CITY HUNTER!!~」が、11月2…
    4. 宝塚・宙組特別メニューから“酢”消える 「酢が退団?」とSNSざわつく

      宝塚・宙組特別メニューから“酢”消える 「酢が退団?」とSNSざわつく

      11月22日午前、X(旧Twitter)のトレンドに「宙組公演特別メニュー」が一時浮上し、ファンの間で大きな話題となりました。きっかけとなっ…
    5. ミラノで開催「IQOS Curious X Sensorium Worlds」現地取材 五感に響いたIQOSの“世界観”

      ミラノで開催IQOS X SELETTI「Sensorium Worlds」現地取材 五感に響いたIQOSの“世界観”

      フィリップ モリスが、イタリアでイベント「Sensorium Worlds」を開催。今回は、この壮大なイベントの模様とともに「IQOS To…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト