アメリカ海軍は、艦隊勤務の将兵からの改善要望により、現在事務作業など普段の軍務で着用している制服をモデルチェンジすることを計画しています。このたびその試作品が完成し、2018年5月14日から、各部隊に試作品を送り、実際に着用して問題点を洗い出すテストが始まりました。

 このテストに参加しているのは、34の部隊に所属する300人以上の将兵。新しい制服上下は、見かけ上のデザインは現行のものと変わりません。素材は防炎加工されており、その他カッティングや縫製が工夫されて、より体の動きを妨げないように配慮しているといいます。

 1等兵曹以下の下士官兵は、水色の上衣に紺のトラウザー、もしくは上下とも紺の制服を着用します。上等兵曹以上の下士官と士官は、上下ともカーキ色のもの。これに布の素材やポケットの取り付け位置など、様々なディティールのバリエーションがあり、それぞれ着用して、どれがより適しているか……というデータを蓄積していきます。





 この他にも、4色のバリエーションがあるアンダーシャツ、そして靴についても試作品が作られ、同じく着用テストが行われています。現在のところ、着心地についてはなかなか好評のようです。あとは使っていく上で、細かい使い勝手について、部隊からの感想を聞きたいところです。


 この部隊での着用テストは、2018年9月まで続けられる予定です。はたして、どのような制服に仕上がるのでしょうか。

Image:US Navy

(咲村珠樹)