春の足音が聞こえてきました。入園や入学をひかえているこども達のために、そろそろ家庭でも準備がはじまっている時期かもしれませんね。楽しいひとときではありますが、貴重な時間はできるだけ大事にしたいものです。Twitterに投稿された画期的なアイディアが、そんなときに参考になるかもしれません。

 投稿したのは、なちゅ。さん‏(@itacchiku)です。おなまえ判子を作るついでに、住所の印鑑を1行印でつくったことで、大幅な時短と効率アップができたのだそう。「いま…入園入学準備をしている親御さんの心に…文字数の都合で普通に言います。お名前ハンコを作るなら、ついでにシャチハタ1行印で住所印を作るべし!!めっちゃ楽になる!入園入学書類、役所の申請、習い事の申込み、全部ハンコ一発です」と紹介しています。

 なちゅ。さんが実際に使っているのはシヤチハタ「Xスタンパー0560号」です。値段は1000円前後で印鑑や文房具を取りあつかうお店の店頭や、ネットショップで注文して購入することができます。なちゅ。さんが紹介した1行印のことはネットでも大きな話題になりました。多くはその使い勝手のよさへの感想でしたが、個別の質問などもひっきりなしに届いたようです。

 実際に寄せられていた質問の中からいくつかピックアップして、なちゅ。さんの答えとともに見ていきたいと思います。

質問:「複写式のときはどうしますか」
なちゅ。さん:「2枚目3枚目と押していけば大丈夫な場合が多いですが、確認が必要です」
質問:「住所が長すぎて入りきらないのですがどうすればいいですか」
なちゅ。さん:「都道府県を抜き、市区町村名から作るといいですよ」
第三者からの助言:「他社製のものでもう少し文字数の多いものがあります」
第三者からの助言:「住所とマンション名を分けることをお勧めします」

 なちゅ。さん‏は1行印にまつわる質問に丁寧に答えたり、おすすめの使用方法をまとめたりと、その情熱は冗談交じりに「子持ちがシヤチハタ1行住所印を持ち歩くのを全力で勧める会」の会長を自認するほど。当然、1行印の便利さは知りつくしています。入園や入学の書類作りからはじまり、役所の申請に医療機関での諸手続きに、習い事や会員カードの申し込みにと、あらゆる場面で大活躍してくれているのだとか。1度作ればきょうだいにも転用できるのも利点で、いつもカバンに入れて持ち歩いています。組み合わせを利用すれば不可能ではありませんが、なちゅ。さんは、電話番号と郵便番号ははぶいています。持ち歩くスタンプが分かれてしまうと管理が煩雑になってしまうのが大きな理由のひとつです。

 この種の商品は、事務用としてオフィスなどでは一般的に使われていますが、家庭用に転用する例はあまり見かけたことがありませんでした。ちいさなこどものいる人や、介護の現場で働く人、名刺にメールアドレスを補足したい人など様々に応用が利きそうだという声もあるようです。1行印を有効活用することで、一度きりの2019年春の思い出作りのために使う時間が少しでもふえるといいですね。

<記事化協力>
なちゅ。さん(@itacchiku)

(山口さゆり)