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「明日は我が身よ」子育てのヒヤリハットに咄嗟に対応できますか?

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 子育てにおいて出来るなら避けたい「家庭内での事故」。あらゆるモノがある家の中は、大人にとっては安全でも、小さな子どもにとっては転落や転倒、やけどなど、予期せぬ事故の可能性をはらんでいます。

 こうした事故と並び、よくニュースなどで見かけるのが「誤飲による窒息」。なんでも口に入れてしまう1歳から2歳ごろの育児において特に気を付けたい事故です。そんな誤飲についてツイッターユーザーのマダムハコさん(@hacochan)が投稿した、事故発生時の咄嗟の行動と注意喚起のツイートが話題です。

  • 末っ子2歳の頃、妙なむせ方をしているのを見つけ、数秒後に末っ子を逆さ吊りにして背中をバシバシ叩いたらビー玉が出てきた……もしかすると我が身に起こるかもしれないと真剣に脳みそに叩き込んでたのがよかったのかもしれない。何も考えず勝手に身体が動いたよ。ヒヤリハット明日は我が身よ子育て

     マダムハコさんは現在小5、小3、年中という3人の子どもを子育て中のお母さん。この事故はおおよそ3年前、末っ子さんが2歳になりたての頃くらいに起きました。

     もちろんビー玉などの小さいものは手の届かないところに置き、上の子たちにも徹底させていましたが、末っ子さんは行動範囲がグッと広がる1~2歳ごろ。驚異の運動神経で色々なものを漁っていたのだとか。ビー玉は上の子が幼稚園で使ったもので、まさか取り出して遊んでいるとは、思いもよらなかったそうです。

     妙なむせ方というのは「声の出ないかすれたような音」。瞬時に異常を感じたマダムハコさんはいわゆる「背部叩打法」で背中を叩くと、飲み込んだビー玉がポロっと出てきました。

     こうした事故が起きた場合の対処法は産婦人科や小児科、教育番組等を通して学ぶことが出来ますが、マダムハコさんは加えて一人目育児の際に育児書を片っ端から読みあさっており、常に「明日は我が身」という危機感を持って育児をしていたとのこと。

     また、そんな危機感を持っていても起きてしまうのが子どもの事故。特に兄弟姉妹がいる場合は上の子と一緒に遊んだりすると、いつ事故が起きるか全く予期できなくなります。もちろん事故が起きないに越したことはありませんが……万が一の事態でも考えずに行動が出来るように対処法を頭に叩き込んでおくことは必須と言えるでしょう。

    ■ 「背部叩打法」とは?

     乳幼児では、今回のように背部叩打法を用いて気管内の異物を取り除きます。手のひらの付け根で肩甲骨の間を何度も強く叩くという方法。

     もう一回り小さい乳児であれば、救助者の片腕に子どもをうつぶせにさせて乗せ、手のひらで乳児のあごを支えます。この時、子どもの頭を体よりも低く保ちます。この体勢で同じく手のひらの付け根で肩甲骨の間を何度も強く叩き、異物を取り除きます。

     これでも上手く取れず、顔色が青くなってくる、意識がおかしいなどの症状が出たらすぐに救急車を呼んでください。

     事故の後は、何が起きたのかわからず泣きじゃくる末っ子さんと、自分のせいだと落ち込みそうになる上の子さんを不安がらせないようにいつも通り振る舞ったというマダムハコさん。マダムハコさんのお子さんたちは事なきを得ましたが、自分が同じ状況になった時、同じ行動が出来ると自信を持って言えるでしょうか?

     もしまだという場合には、これを機会に子どもの事故と対処法について学んでみる(学び直してみる)、子どもの手の届く場所に危険なものがないか家の中をチェックする、いざという時のための相談先・緊急連絡先を調べてみてはいかがでしょう。

     東京消防庁のホームページでは、誤飲に限らず子どもに関しておこりがちな事故と対策をまとめたPDFファイルを「事故から子どもを守ろう STOP!子どもの事故」というページで無償配布しています。とても参考になる内容ばかりなので、今まさに子育て中、という方はぜひご一読を。

    <記事化協力>
    マダムハコさん(@hacochan)

    <参考>
    STOP!子どもの「窒息・誤飲」 – 東京消防庁
    日本医師会 救急蘇生法

    (山口弘剛 / 監修:梓川みいな・正看護師)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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