今から数十年前、超能力に日本がわいた時代がありました。特にスプーン曲げは大流行し、家のスプーンを曲げてみようと考えた人も少なくないはず。小学校の給食でスプーン曲げを試み、先生に注意された子どもは多かったはず。
そしてもう一つ、小学校で流行った超能力といえば、手をかざすだけで紙が吹っ飛ぶあの超能力。
Twitterにて、漫画家の小田桐圭介 香夜たちの話kindle無料配信中さん(以下、小田桐さん)が描いた漫画に、「懐かしい」という声とともに、その原理についてのコメントが多数寄せられ、盛り上がりをみせています。
■ 「小学生の頃学校で流行った不思議な超能力」
中央に折り目をいれた小さな紙に、両頬を触った手をかざすと「紙が吹っ飛ぶ」という不思議な現象を描いた「小学生の頃学校で流行った不思議な超能力」。
小田桐さんも初めて試みた時には「なんで!!」と驚くと同時に「超能力が使えた!」と興奮したそうです。
今更ながらその原理が気になるところですが……。
■ 「風説」と「静電気説」
「純粋に『風』だよね」、「手の甲が起こす、ゆるやかな風」など、紙が倒れるのは風や風圧によるものといった意見が多く届いています。
一方で、「手を出してから数秒後に倒れるので『風』という事は絶対にない」といった反対意見も。
静電気説を唱える人の意見としては、「手と反対方向の頬を触ることで電位差が生じるらしい」といった内容。
しかし、静電気説にも「かなりの電圧(数cm放電するくらい)がないと動かないし、手順通りに頬を触っても電気的な変化はなかった」と実験の検証結果をもとに否定するコメントが届いています。
■ Mr.マリック氏は「風的なもの」と種明かし
結局、紙が倒れる原理はわからぬままですが、様々な意見が飛び交うコメント欄を見た小田桐さんは、たくさんありすぎて一番は選べないとした上で「風圧かな」と予想しているそうです。
調べていくうちに、かつて「ハンドパワー」で一世を風靡した超魔術師、Mr.マリック氏の解説動画を発見。自身の公式YouTubeにて、紙を吹き飛ばすハンドパワーの秘密は「風的なもの」とあっさり種明かしをしています。
「え、昔は超能力って、ハンドパワーって、言ってたよね……」と思ってしまうのは、筆者がMr.マリック世代だからなのかもしれません。
https://twitter.com/odagiri_keisuke/status/1672204660554473472
<記事化協力>
小田桐圭介 香夜たちの話kindle無料配信中さん(@odagiri_keisuke)
<参考>
マリックがきた!!Mr.マリック公式「【ZOOMで超魔術】紙を吹き飛ばすハンドパワーの秘密、教えます・・・【種明かし】」
(一柳ひとみ)