「永谷園のお茶漬けの素を、お茶漬け以外に使うと何が一番おいしいか?」そんなテーマで様々な料理にお茶漬けの素を試しまくっていたという、料理研究家の「リュウジ」さん。一番おいしいのは「鍋」という結果に行き着いたそうです。

 お茶漬けの素で作る鍋……たしかになんとなくおいしそうなのは雰囲気で伝わりますが、果たしてどんな味になるのでしょうか?気になったので今回はこの「お茶漬け鍋」を作ってみたいと思います。

■ 材料

 リュウジさんのYouTubeで公開されているレシピによると、「お茶漬け鍋」に必要な材料は以下の通り。ちなみに使用する鍋は土鍋でなくとも、片手鍋などでも代用可とのことです。

―― お茶漬け鍋【材料】1~2人分
白菜……250g
しめじ……100g
豚ロース肉……200g
水……250cc
お茶漬けの素……2袋
塩……二つまみ
★味変で柚子胡椒

 また、動画の冒頭にて、「〆のやり方までぜひご覧ください」とあります。こちらも併せて用意しておきましょう。

―― 〆【材料】1~2人分
卵……1個
ご飯……150g
きざみ海苔……適量
小ねぎ……適量

「お茶漬け鍋」に必要な材料

■ お茶漬け鍋の作り方

 まずはカットした白菜、しめじ、豚肉を順番に鍋に入れ、その上にお茶漬けの素を振りかけます。リュウジさんは動画の中で2袋をまとめて振りかけていますが、これはあくまで動画映えのためであり、本来なら豚肉の下に振りかけたほうがお茶漬けの素が溶けやすいとのこと。なので筆者はその間をとって、豚肉の下に1袋、その上に1袋ずつ使うことにしました。

調理中のようす

2段階でお茶漬けの素を仕掛けます

 材料をすべて鍋に入れたら、水を加えて火にかけます。10分ほど経ったら一度蓋を開け、豚肉を少し押してお茶漬けの素をなじませます。次に塩を二つまみ入れ、あと5分ほど煮れば完成です。蓋を開ければふわっとお茶漬けの香りが広がりますが……果たして。

ふわっとお茶漬けの香りが広がります

■ つけだれなしでもおいしい

 取り皿に具材をよそい、早速いただきます。熱いのでやけどに注意しつつ口に運ぶと……ああ、なんて優しい。あっさりとしつつも、お茶漬けの素本来の昆布だしがしっかりと利いているので、つけだれなしで十二分においしいです。豚肉やしめじといった具材により、食べ応えもたっぷり。

取り皿に具材をよそい、早速いただきます

 また、スープに油分が入っておらず、最後まですっきりとした味わいが続くので、体調が悪いときや、二日酔いのときなどにもサラサラッといけてしまいそう。さすがはリュウジさん考案のレシピといったところでしょう。味変で柚子胡椒を加えるとピリッと爽やかに。これはマジでうまいぞ……!

あっさりとしつつも、お茶漬けの素本来の昆布だしがしっかりと効いている

 お茶漬けの素がここまで鍋と相性が良かったとは。今までありそうでなかった新感覚に思わずやみつきになり、あっという間に完食してしまいました。……が、今回はこれでごちそうさまとはなりません。そう、この後には〆の雑炊が待っているのです。ワクワク!

今までありそうでなかった新感覚に思わずやみつきに

■ 〆は雑炊!旨みが染み込んだご飯が絶品

 再び鍋に具材を加える前に、炊いたご飯を軽く水洗いしておくと、表面のデンプンが流れ落ち、過度に水を吸わずしっかり「雑炊」になるのだそう。正直これは知りませんでした……!

再び鍋に具材を加える前に、炊いたご飯を軽く水洗いしておく

 洗ったら水気をしっかり切って、鍋に入れます。その後加熱し、グツグツ煮立ってきたら溶き卵を円を描くように流し入れ、仕上げにきざみ海苔、小ねぎを適量まぶしたら、〆の雑炊完成です。

煮立ってきたら溶き卵を円を描くように流し入れます

〆の雑炊完成です

 今回も取り皿に移し、早速ひと口食べてみると……これはもう、やさしさの極み。ご飯にしっかりとお茶漬けの味、そして豚肉や白菜の旨みが染みて、まさに無限に食べられてしまいそうなおいしさです。

お茶漬けの素雑炊

 お茶漬けの素がまさかこんなにしっかりと「鍋」になり、さらに〆の雑炊まで楽しめてしまうとは。全くの予想外でした。もちろん今回もなりふり構わずガツガツといただき、すぐさま完食です。今度こそ、ごちそうさまでした。

お茶漬けの素がまさかこんなにしっかりと「鍋」になるとは

ガツガツといただき、すぐさま完食です

 ちなみに永谷園の「お茶漬け海苔 8袋入」のメーカー希望小売価格は324円(税込)のため、約80円で一食分の鍋のスープが購入できてしまう計算となります。コスパにも優れたリュウジさんの「お茶漬け鍋」、是非ご賞味あれ。

<記事化協力>
リュウジ@料理のおにいさんバズレシピさん(@ore825

(山口弘剛)